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米Twitterがクーポンサービス「Twitter Offer」開始

オフラインでもキャンペーン成果測定が可能

 米Twitterは25日、既存の決済システムを利用しながらキャンペーンの成果測定もできるクーポンサービス「Twitter Offer」のテストを開始すると発表した。広告主はTwitterカード形式のクーポンをフォロワーに提供できるようになる。サービスは米国内限定の「一握りのブランド」で開始される。

 Twitterユーザーはタイムラインに流れてきたクーポンを利用する際に、事前にTwitterアカウントと自分のクレジットカードまたはデビットカードを関連付けておく必要がある。関連付けたカードをクーポン対象企業の店舗で使用すると、割引が適用される仕組み。店舗はオンラインでもオフラインでも構わない。割引された金額は、数日後にカード口座に振り込まれる。

「Twitter Offer」の例(Twitter Advertising公式ブログより画像転載)

 Twitter Offerの特徴は、広告主がキャンペーンの効果をオンラインでもオフラインでも正確に測定できることだ。また、店舗側も既存の決済システムをそのまま利用でき、新たなハードウェア設置などの設備投資は必要ない。決済時も通常と同様に顧客がカードで支払うだけなので、新しい使い方を学ぶ必要がなく、従業員教育の必要もないというメリットもある。

 さらにTwitterは今後の計画についても述べている。Twitter Offerと関連付けられたカード情報について、「そのカード情報は将来、簡単に他のクーポンを利用したり、Twitterで購入したりするために、暗号化され、安全に保存される」と説明している。このことはTwitterが将来Eコマース分野に積極的に進出してくる計画があることを強く示唆している。

(青木 大我 taiga@scientist.com)