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グンゼ、肌着ウェアラブルシステムを開発、着るだけで生体情報を計測

 グンゼ株式会社は6日、生体情報を計測できる衣料型ウェアラブルシステムを開発したと発表した。日本電気株式会社(NEC)の技術協力によるもの。

 グンゼのニット技術で導電性繊維をインナーに加工し、姿勢センサーや配線として活用。センサーや配線部分も伸縮するため、「伸縮性や通気性に優れ、洗濯可能な日常的に着用できるインナー」としている。

 インナーに施された姿勢センサーの設計は、グンゼ研究開発部の肌着の着用快適性を研究するラボで、身体の動きによる皮膚の伸縮を計測したデータに基づいている。また、グンゼスポーツ株式会社のノウハウを活用し、着用中の姿勢を測定できるデザインになっている。

 活動量センサーや通信機能を備えたNECの柔軟・小型・薄型のウェアラブル端末を活用し、取得した各種情報はスマートフォンなどを経由してクラウド上で管理することができる。消費カロリー・心拍数・姿勢・ゆがみ・癖など身体の状態の見える化、姿勢改善や肩こり予防に役立つアドバイスの提供、利用者間の比較や傾向分析など、美容・健康に関するサービスの提供を実現するとしている。

データは無線通信でスマートフォンに自動送信され、専用アプリケーションにより生体情報を確認できる。また、NECのクラウド上に蓄積され、サービス事業者が閲覧・活用できる

 なお、衣料型ウェアラブルシステムは1月13~15日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「第2回ウェアラブルEXPO」に出展する予定。

(磯谷 智仁)