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Windows 7で古いIEを使っている個人ユーザーは6%、間もなくサポートが終了

 Microsoftが古いバージョンのInternet Explorer(IE)のサポートを1月12日(米国時間)で終了するのを前に、IEのバージョンアップを促す告知をトレンドマイクロ株式会社が行った。

 これまでMicrosoftでは、Windows各OSリリース時に搭載していたバージョンから最新バージョンまですべてのバージョンのIEをサポート対象としていたが、2014年8月のサポートポリシー変更により、1月12日に提供するセキュリティパッチをもって、各OSに対応する最新バージョン以外のIEについてはサポートを終了する。

Windows各OSに対応するInternet Explorerの最新バージョン

 改ざんされたウェブサイトや不正広告を介してブラウザーやFlash、Javaなどの脆弱性を攻撃するエクスプロイトツールキットでは、毎年2~3個のIEに関する致命的な脆弱性が攻撃可能になっているという。こうした脆弱性に対し、MicrosoftではIEのセキュリティパッチを提供しているが、1月12日以降、最新バージョン以外には提供されなくなる。

 例えば、Windows 7で利用できるIEの最新バージョンは11だが、トレンドマイクロが同社製品を使用する個人ユーザーを対象に行った調査では、Windows 7でIE 8/9/10を利用しているユーザーが計6%存在した。IE最新バージョンの使用率が高いことが分かったものの、絶対数でみればリスクは低くないと指摘している。

国内のトレンドマイクロ製品個人ユーザーにおける、使用Windowsバージョンの割合。すでにサポート終了したWindows XPは1.1%、1月12日(米国時間)でサポート終了するWindows 8は0.5%
Windows 7における使用IEバージョンの割合

(山川 晶之)