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情報処理学会の学術論文や学会誌の記事、「ニコニコ静画」で販売開始

 株式会社ドワンゴが運営する電子書籍配信サービス「ニコニコ静画(電子書籍)」において4日、一般社団法人情報処理学会の学術論文や学会誌「情報処理」の記事の販売を開始した。

 ドワンゴと情報処理学会は2015年1月に提携を発表。「ニコニコ生放送」による学術講演などの生中継・アーカイブに取り組んできたが、新たに今回、学術論文と学会誌の一部記事をニコニコ静画で毎月配信していくことになった。

 「ニコニコ静画で、学術コンテンツが他の電子書籍と並んで販売されることは、研究活動に触れられる機会を増やすことで学会活動を社会に還元し、学術コンテンツの新たな流通プラットフォームを構築していく上で重要な試みとなる」(情報処理学会)としている。

 ニコニコ静画では現在、学術論文3本と「情報処理」の記事6本を配信中。このうち、「情報処理」2012年5月号の特集記事「CGMの現在と未来:初音ミク、ニコニコ動画、ピアプロの切り拓いた世界」は無料で配信されている。

 ニコニコ生放送では、3月10~12日に開催される「情報処理学会第78回全国大会」の生中継を実施。新進気鋭の若手研究者らが登壇発表するという「IPSJ-ONE」も中継する。

(永沢 茂)