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「○○うどん.香川.jp」もOK、漢字表記の都道府県型JPドメイン名がスタート

 JPドメイン名を管理する株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は、すでに告知していた「都道府県型JPドメイン名」における日本語都道府県ラベルの提供を、予定どおり11月3日に開始した。

「都道府県型JPドメイン名」のプロモーションサイト「都道府県型.jp」

 都道府県型JPドメイン名とは、「aomori.jp」「tokyo.jp」などのように、セカンドレベルドメインに全国47都道府県の名称を使ったドメイン名。

 都道府県型JPドメイン名ではこれまで、サードレベルドメインでは「○○温泉.nagano.jp」「○○寺.kyoto.jp」「○○うどん.kagawa.jp」などのように日本語を登録することができた。これに対して今回、さらにセカンドレベルの都道府県ラベルの部分でも日本語が使えるようになったかたちだ。すなわち、「○○温泉.長野.jp」「○○寺.京都.jp」「○○うどん.香川.jp」も登録可能になる。

 ただし、混乱抑止の観点から、「○○うどん.kagawa.jp」が登録済みの場合は、「○○うどん.香川.jp」を第三者が登録できない仕組み。逆も同様だ。

 都道府県型JPドメイン名は、JPRSの指定事業者各社が提供するドメイン名登録サービスを通じて登録申請可能。日本国内に住所を持つ個人・組織であれば、どの都道府県ラベルのドメイン名でも登録できる。

 ところで、こうなると気になるのが、残るトップレベルドメイン(TLD)の部分だ。都道府県型JPドメイン名に限った話ではないが、日本のccTLDとして、「.jp」に加えて「.日本」なるものを始めようという議論が数年前に活発に行われていた記憶があるが、その後、実現には至っていない。

 なお、半角の「.」(ドット)の入力に関しては全角日本語の「。」で代用できるため、仮にccTLD「.日本」が使用可能になったとすると、「○○うどん。香川。日本」と入力できることになるが、ここまで来るともはやドメイン名かどうか分からなくなり、かえって混乱するかもしれない。

(永沢 茂)