特別企画

6インチ電子ペーパー搭載の電子書籍端末、どれを選ぶ?
4社・4機種まとめ

 “電子書籍元年”と言われた2010年から2年が経過した今秋、ようやく日本市場にAmazonの「Kindle」が本格上陸した。それを前に今年夏には楽天が、子会社化したカナダの電子書籍事業者の電子書籍端末「kobo Touch」を日本で販売開始。さらに12月に入り、電子書籍ストア「BookLive!」も専用端末を投入してくるなど、Kindle日本上陸に前後して電子書籍端末の周辺が賑やかになってきた。一方、すでに2010年末から国内で電子書籍端末を展開していたソニーも新モデルを投入するとともに、電子書籍ストアのタイトルを充実させてきている。

 今回は、電子書籍端末として標準的なディスプレイサイズとなっている6インチの電子ペーパーを採用した4社・4機種をピックアップ。そのスペックと対応する電子書籍ストアサービスの状況を整理・比較した。

 ピックアップした電子書籍端末は以下の通りで、いずれも今年9月以降に発売された製品だ。

Kindle Paperwhite 3G

http://www.amazon.co.jp/Kindle-Paperwhite-3G/dp/B007OZNYMU

 フロントライトを内蔵し、暗い場所でも電子ペーパーディスプレイの視認性を確保した「Kindle Paperwhite」の3G回線対応版。日本では11月19日より出荷が開始された。NTTドコモの3G回線を使用するが、通信料金はAmazonが負担するため、ユーザーは回線契約や月額料金の支払いなど不要。対応する電子書籍ストアは「Kindleストア」。1万2980円。

BookLive!Reader Lideo(BL-121)

http://direct.booklive.jp/shop/contents/top/

 凸版印刷のグループ会社が運営する電子書籍ストア「BookLive!」の専用端末として12月10日発売。UQ WiMAXの通信機能を搭載しており、ユーザーは回線契約および通信料金不要で電子書籍ストアへアクセスできる。「箱から出してすぐ使えること」がコンセプト。各端末が固有IDを持っており、購入後に誕生日と性別、パスワードを設定するだけでセットアップが完了する。NECが製造・供給している。8480円。

kobo glo

http://kobo.rakuten.co.jp/ereaders/koboglo/

 7月に国内投入した「kobo Touch」に続けて楽天koboが投入してきた電子書籍端末。フロントライトを内蔵している点などで進化している。11月15日発売。本体のカラーバリエーションが「ブラックナイト」「ピンクサンセット」「ブルームーン」「シルバースター」の4色あるのも特徴。対応する電子書籍ストアは「koboイーブックストア」。7980円。

Reader PRS-T2

http://www.sony.jp/reader/products/PRS-T2/

 ソニーの電子書籍端末「Reader」シリーズの最新モデルで、9月21日発売。前のページで表示されていた文字の残像を抑える独自アルゴリズムを用いることで、電子ペーパーの特性として必要な画面の白黒反転を最大15ページに1回の割合に減らすなどの改善を図った。本体のカラーバリエーションは「ブラック」「レッド」「ホワイト」の3色。電子書籍ストアは「Reader Store」のほか、「紀伊國屋書店BookWebPlus」も利用可能だ。9980円。

同じ6インチでも解像度とフロントライトの有無で違い

 ではまず、ディスプレイや本体サイズなどのスペックを見ていこう。

表1:電子書籍端末4機種の主なスペック(ディスプレイ、本体サイズなど)
製品名 Kindle Paperwhite 3G BookLive!Reader Lideo kobo glo Reader PRS-T2
価格 1万2980円 8480円 7980円 9980円
発売日 2012年11月19日 2012年12月10日 2012年11月15日 2012年9月21日
ディスプレイ E Ink電子ペーパー E Ink電子ペーパー E Ink電子ペーパー E Ink電子ペーパー
サイズ 6インチ 6インチ 6インチ 6インチ
画素数 758×1024ドット 600×800ドット 758×1024ドット 600×800ドット
解像度 212ppi 非公表 212ppi相当 非公表
階調 16階調グレースケール 16階調グレースケール 16階調グレースケール 16階調グレースケール
フロントライト × ×
マルチタッチ 2点マルチタッチ × × 2点マルチタッチ
本体サイズ 117×169mm 110×165mm 114×157mm 110×173.3mm
厚さ 9.1mm 9.4mm 10mm 10mm
重量 約222g 約170g 約185g 約164g
バッテリー持続時間 約8週間(明るさ設定10、ワイヤレス設定オフ、1日30分使用の場合) 約1カ月(1日30分読書をした場合) 約1カ月(ワイヤレス設定オフ、フロントライトオン、リフレッシュレート6ページで、テキストベースのEPUBを1秒1ページ表示すると最大3万ページ。これを1日30ページで換算した場合の値) 最長2カ月(ワイヤレス設定オフ、1日30分読書の場合)
フル充電時間 約4時間(PCからUSB経由) 2時間30分(付属ACアダプター) 4時間(PCとの接続時) 約2時間(ACアダプター使用時)、約2.5時間(PCとの接続時)
ハードウェアボタン 電源 電源、本棚、書店、メニュー、戻る、文字 電源、ライト 電源、ホーム、メニュー、バック、ページめくり×2

 ディスプレイは4機種ともに、E Ink社の16階調グレースケール電子ペーパーを採用しているわけだが、解像度が高く、フロントライトも搭載しているKindle Paperwhite 3Gとkobo gloのグループ、600×800ドットでフロントライト非搭載のLideoとPRS-T2のグループに分類される。

 本体サイズはいずれもコミック本程度の面積で厚さも10mmほどだが、重量は軽い機種(PRS-T2が約164g)から重い機種(Kindle Paperwhite 3Gが約222g)まででかなり開きがある。

 また、ページめくりボタンやメニューボタンなど、よく使う機能の専用ハードウェアボタンを備えているのがLideoおよびPRS-T2、対して操作はすべてタッチパネルで行う方向性なのがKindle Paperwhite 3Gとkobo gloということになる。専用ボタンを設けている方が操作が分かりやすいと言えば分かりやすいが、ボタンがない分、Kindle Paperwhite 3Gとkobo gloはすっきりとしたデザインになっている。

4機種すべてが無線LAN対応、Kindle Paperwhite 3GとLideoはデータ通信回線にも対応

 次に、ネットワーク機能などをまとめた。

表2:電子書籍端末4機種の主なスペック(通信機能など)
製品名 Kindle Paperwhite 3G BookLive!Reader Lideo kobo glo Reader PRS-T2
無線LAN規格 IEEE 802.11b/g/n IEEE 802.11b/g/n IEEE 802.11b/g/n IEEE 802.11b/g/n
暗号化 WPA/WPA2、WEP WPA/WPA2、WEP WPA/WPA2、WEP WPA/WPA2、WEP
データ通信回線 NTTドコモ3G回線 UQ WiMAX × ×
最大通信速度 通常のNTTドコモ3G回線と同じ 下り40Mbps、上り15.4Mbps
通信料金 不要 不要
利用に必要なアカウント Amazon.co.jpアカウント LideoアカウントまたはBookLive!アカウント 楽天会員ID My Sony ID

 4機種ともIEEE 802.11b/g/nの無線LANには当然のごとく対応。無線LANを介してインターネット経由で電子書籍ストアなどにアクセスできるようになっており、初期セットアップから含めてPCレスで使用できるようになった(電子書籍ストアの検索や購入、ライブラリの管理などはPC画面からの方がやりやすく、また、USB経由での充電のためにPCが必要だとしている機種もあるため、完全にPCレスでの運用というのは現実的ではないかもしれないが……)。

 4機種をネットワーク機能の面で分類すると、無線LANのみのkobo gloおよびPRS-T2のグループと、無線LANに加えてモバイルデータ通信回線に対応しているKindle Paperwhite 3GおよびLideoのグループに分けられる。

 Kindle Paperwhite 3GではNTTドコモの3G回線、LideoはUQコミュニケーションズのWiMAX回線に対応しており、通信料金を別途支払うことなく、電子書籍ストアへのアクセスや購入したタイトルのダウンロードなどが行える(ただし、アマゾンジャパンによれば、Kindle Paperwhite 3Gでは、3G回線経由でコミックなどの大容量ファイルをダウンロードすることは原則禁止とする制限をかけているという)。

 現在はモバイルルーターあるいはスマートフォンのテザリングなども普及してきたため、それらを所有しているユーザーは無線LANのみの機種であっても外出先も含めてあまり不便はないはずだ。一方で、電子書籍端末を単体で利用したいユーザーや、あるいは無線LANなどネットワーク機器の扱いがあまり得意ではないが電子書籍端末で純粋に読書を楽しみたいという層には、データ通信回線対応は必須となるだろう。

 実際、今回ピックアップした2機種ではセットアップもかなり簡略化されており、Kindle Paperwhite 3Gでは端末の初期セットアップにおいて、Amazon.co.jpのアカウントを設定することで3G回線の契約手続きなどしなくても使い始められる(Kindle Paperwhite 3G自体をAmazon.co.jpで購入した場合は、アカウントが設定された状態で届けられるため、さらに準備作業が簡略化される)。

 Lideoにおいては、個々の端末がIDを持っているため、生年月日とパスワードだけ入力すれば「Lideoアカウント」が発行され、ネットワーク接続可能になり、端末の利用を開始できる(このアカウントはいわば端末と紐付いたアカウントと言える)。一方、ユーザーがすでにBookLive!アカウントを持っている場合は、そのアカウントで端末にログインすることで、同様にWiMAX回線の契約手続き不要でネットワーク接続できる。

 このほか、kobo gloでは楽天会員ID、PRS-T2ではMy Sony Clubに登録しているMy Sony IDがセットアップ時に必要となる。

 なお、Kindleについては、もし3G回線が必要ないというのであれば、無線LANのみのモデル「Kindle Paperwhite」が7980円で販売されている。3Gモデルとの価格差は5000円もあり、この価格帯においてはかなり大きい。3G対応による手軽さ・利便性のための価格差をどう見るかは、ユーザー自身のネットワーク環境(モバイルルーターの有無など)や、外出先で電子書籍ストアにアクセスするなどオンラインである必要性(読みかけの電子書籍などはあらかじめ端末内に保存しておけばよい)を踏まえた判断になるだろう。

 また、ソニーのReaderについては、auの3G回線に対応した「PRS-G1」というモデルもラインナップされている。発売が2011年11月のモデルということで、今回は比較対象としては最新モデルの方のPRS-T2を取り上げたわけだが、この3G対応のPRS-G1は今年11月、1万800円に値下げされた。PRS-T2との価格差は820円。PRS-T2は最新モデルということで電子ペーパーの表示が改良されているなどの進化もあるが、それらを踏まえた上で3G回線をとるのであれば、あえてPRS-G1を選ぶという手もあるだろう。

内蔵メモリは2GBが主流、テキストベースの本なら1000冊程度持ち歩き可能

 最後に、メモリ容量や対応フォーマットなどについてまとめた。

表3:電子書籍端末4機種の主なスペック(ストレージ、対応フォーマットなど)
製品名 Kindle Paperwhite 3G BookLive!Reader Lideo kobo glo Reader PRS-T2
内部メモリ 2GB 4GB 2GB 2GB
使用可能領域 1.25GB 3GB 1GB 1.3GB
外部メモリ × × microSD(最大2GB) 、microSDHC(最大32GB) microSD(最大2GB) 、microSDHC(最大32GB)
外部ポート microUSB × microUSB microUSB
対応フォーマット Kindle(AZW3)、TXT、PDF、保護されていないMOBI、PRC XMDF、.book、EPUB kobo EPUB、EPUB、PDF、MOBI、TXT、HTML、RTF、JPEG、GIF、PNG、BMP、TIFF、CBZ、CBR 配信コンテンツ(.mnh)、XMDF(.zbf)、.book、EPUB 、PDF、TXT、JPEG、GIF、PNG、BMP
内蔵フォント 明朝、ゴシック 凸版明朝(電子書籍ビューアー)、FontAvenue(アプリ、ストア) 欧文フォント7種類、日本語フォント2種類(モリサワ ゴシックMB101、モリサワ リュウミン) 筑紫明朝、筑紫ゴシック
フォントサイズ 8段階 5段階 24段階 8段階
ブックマーク/しおり機能
マーカー/ハイライト機能
メモ/コメント機能 ×

 内部メモリの容量は2GBが主流(使用可能領域1〜1.3GB)で、Lideoのみ4GB(使用可能領域3GB)となっている。ちなみに、小説などのテキストベースの一般的な書籍1タイトルのファイル容量を約1MBとすると、内部メモリの使用可能領域が最も小さい1GBの機種でも、1000冊程度を格納して持ち歩けることになる。画像データとなるコミックでは、1タイトルあたり20〜50MBで換算すると、20〜50冊になる。

 これでは少ないというユーザーは、kobo gloとPRS-T2では外部メモリスロットがあるため、microSDHCカードで最大32GBを拡張できる。とはいえ、いずれの機種も購入したコンテンツをクラウドやPCで管理しておき、持ち歩く際に必要に応じて端末にダウンロード/コピーするといった使い方ができるため、通常はメモリ容量についてそれほど気にする必要はないかもしれない。

 対応フォーマットについては、それぞれ対応する電子書籍ストアから購入するコンテンツを閲覧するというだけであればあまり気にする必要はないかもしれないが、自前のファイルなども閲覧したいというのであれば、あらかじめフォーマットを確認しておかなければならない。例えばLideoは、データ通信回線付きの端末としてはKindle Paperwhite 3G(あるいはPRS-G1)に比べて安価だが、閲覧できるのはBookLive!で提供する電子書籍のフォーマットのみに限られており、外部メモリや外部ポートも搭載していない。自前ファイルを転送して閲覧する用途には対応しておらず、BookLive!の電子書籍の専用機という位置付けになる。

 一覧表に記載している以外の機能としては、Kindle Paperwhite 3GとPRS-T2がウェブブラウザーを搭載している(Kindle Paperwhite 3Gでは「体験版」という位置付けで、使用は無線LAN経由に限られる)。

 また、Kindle Paperwhite 3Gにおいては、指定のメールアドレス宛にメールで添付ファイルを送信すると、HTML/DOC/DOCX/JPEG/GIF/PNG/BMPファイルがKindle Paperwhite 3Gで利用できる形式に変換されて端末にダウンロードできる「Kindleパーソナル・ドキュメントサービス」が用意されている。

 一方、PRS-T2には、Evernoteとの連携機能がある。ユーザーがEvernoteに保存したノートブックが同期され、PRS-T2にダウンロードして閲覧可能だ。PRS-T2でハイライトを付けたテキストをEvernoteにアップロードする機能もある。

電子書籍端末4機種に対応する各社の電子書籍ストア

 端末に続いて、4機種が対応する電子書籍ストアのサービスを見ていこう。

Kindleストア

http://www.amazon.co.jp/kindlestore
 現時点で提供している電子書籍タイトルは6万点以上。1万5000点を超えるコミック、日本の名作などの無料日本語書籍1万点以上が含まれる。なお、英語やその他の言語の海外タイトルを含めると、ストア全体では合計140万タイトルを超えるという。Kindleストアで扱っているジャンル(ストアによる分類)は以下の通り。

文学・評論、人文・思想、社会・政治、ノンフィクション、歴史・地理、ビジネス・経済、投資・金融・会社経営、科学・テクノロジー、医学・薬学、コンピュータ・IT、アート・建築・デザイン、実用・ホビー、スポーツ・アウトドア、資格・検定、暮らし・健康・子育て、旅行ガイド・マップ、語学・辞事典・年鑑、教育・学参・受験、絵本・児童書、コミック、ラノベ・BL、エンターテイメント、アダルト

BookLive!

http://booklive.jp/
 12月6日現在、7万3388タイトル/10万9934冊を配信している(同じタイトルで上下巻/複数巻あるものはそれぞれ1冊とカウント)。このうちLideoから利用できる書籍は、楽譜/自主出版/ネット編纂/雑誌などを除く約9万5000冊。また、Lideo向けには新聞記事を定期購読できる有料サービス(朝日新聞、福井新聞)も提供する。BookLive!で扱っているジャンル(ストアによる分類)は以下の通り。

マンガ(少年マンガ、少女マンガ、青年マンガ、女性マンガ、BLマンガ、オトナ男子、オトナ女子、マンガ誌)、書籍(文芸、ミステリー、歴史・時代、SF・ファンタジー、ライトノベル・ティーンズノベル、ハーレクイン小説、ビジネス・IT、ノンフィクション、趣味・生活、雑学・エンタメ、学術・語学、エッセイ・紀行、楽譜)、雑誌(ニュース・ビジネス・総合、男性誌・女性誌、趣味・スポーツ・トレンド、文芸・マンガ)、写真集(アイドル、グラビア、セクシー、男性モデル、イラスト集、動物、風景、その他)

koboイーブックストア

http://rakuten.kobobooks.com/
 日本語コンテンツは、12月7日現在7万5825点(無料の青空文庫約1万点、ウィキペディア作家情報約500点を含む)。現時点ではサービス対象がkoboシリーズの電子書籍端末となっているが、Android/iOSスマートフォン/タブレット端末向けアプリをリリース予定だとしている。実際、koboイーブックストアのサイトでは「アプリ用(日本版アプリは近日提供予定)」というジャンルで、すでに6400件近くのタイトルが掲載されている。koboイーブックストアで扱っているジャンル(ストアによる分類)は以下の通り。定期購読機能で「文藝春秋」の配信を開始した。

小説・文学、コミック・グラフィックノベル、伝記・自伝、ロマンス、ミステリー・サスペンス、ビジネス・経済、小説(若者向け)、宗教・スピリチュアル、歴史、社会研究・文化研究、美術・建築、コンピュータ、エンターテイメント、家族・人間関係、フード・ドリンク、健康・福祉、ホーム・ガーデン、キッズ・ティーンズ、参考文献・言語、SF・ファンタジー、科学・自然、スポーツ、旅行

Reader Store

http://ebookstore.sony.jp/
 12月7日現在、約7万4700冊を提供。内訳は、書籍が約4万3600冊、コミックが約2万8400冊、雑誌が約2700冊(このほか記事単位で配信している雑誌タイトルもあるが、これは冊数にはカウントしていない)。Readerでは、雑誌を除く約7万2000冊が利用可能(雑誌記事は利用可能)。Reader Storeで扱っているジャンル(ストアによる分類)は以下の通り。

書籍(文学、名作・古典(青空文庫)、社会・経済・法律、語学、人文・教育・歴史、参考書、児童書、コンピュータ/デジタル機器、医学・福祉、旅行記/紀行、趣味/生活/ガイド、くらし/実用、ファッション・美容、スポーツ、エンターテイメント、その他)、コミック(少年、少女、青年、女性、青年・女性、児童、ゲーム攻略本)、雑誌(ビジネス・マネー、クルマ、教育・語学、フリーペーパー、女性ファッション、女性インフォメーション、グルメ情報、ホビー&カルチャー、ライフデザイン、モノ・トレンド情報、ニュース、週・月刊誌、パソコン・IT情報、旅行、写真集、環境・ソーシャル、スポーツ、TV・エンタメ・音楽、男性ファッション、エリア、ペット、ムック・書籍・その他)、雑誌記事(AERA、週刊朝日)

購入した電子書籍はスマートフォンやタブレットなど複数端末でも利用可能

 電子書籍端末を選ぶにあたっては、端末自体のスペックや機能に加え、対応している電子書籍ストアのサービス内容も重要になる。各ストアで提供している電子書籍タイトル数などの主な項目をまとめた。

表4:電子書籍ストア4サービスのタイトル数・対応端末など
ストア名 Kindleストア BookLive! koboイーブックストア Reader Store
日本語タイトル数 約6万点 10万9934冊(12月6日現在) 7万5825点(12月7日現在) 約7万4700冊(12月7日現在)
主な無料タイトル 1万点以上 青空文庫(4375冊)、ブラックジャックによろしく(13冊) 青空文庫(約1万冊)、Wikipedia作家情報(約500点) 青空文庫(約2000冊)、Reader Storeオリジナルコンテンツなど
電子書籍端末対応 約6万点 約9万5000冊 約7万2000冊
対応プラットフォーム iPhone/iPad(iOS 5.0以降)、Android(バージョンは端末によて異なる) Windows 8/7/Vista/XP、iOS 4.3/5.0/5.1/6.0、Android 2.1/2.2/2.3/3.0/3.1/3.2/4.0、Windows Phone 7.5 iOS/Androidへ対応予定(時期は未定) Android 2.3以降、PlayStation Vita(コミック、攻略本のみ)、iOS/Windos/Macも検討中(一部海外では提供済み)
利用可能台数 最大6台 最大5台 非公表 最大5台
決済方法 クレジットカード、Amazonギフト券 クレジットカード、WebMoney、BitCash、BookLive!専用プリペイドカード、店頭決済(三省堂書店) クレジットカード、楽天スーパーポイント、楽天キャッシュ クレジットカード、NET CASH

 現状では、約6万冊から多いところで10万冊以上と開きがあるが、各ストアとも今後どんどん増えていくはずだ。とはいえ、電子書籍端末を購入した時点で何も読みたいタイトルがないというのでは寂しい。まずは、各ストアのウェブサイトから自身が読みたいようなジャンルが充実しているかどうか確認するといいだろう。

 また、各ストアはスマートフォン/タブレット端末やPCなどにも対応しており、購入した電子書籍をこれらマルチプラットフォーム/OSの複数端末で共有・同期できるサービスが今では普通になった。利用可能台数は、Kindleストアが6台、BookLive!とReader Storeがそれぞれ5台で、通常の利用ではいずれも十分な台数と言える。

 koboイーブックストアは現時点ではまだ対応していないが、Android/iOS向けアプリのリリースをアナウンスしている。今のところ、同ストアで提供しているタイトルはkoboシリーズの電子書籍端末向けということになるが、購入したタイトルは同一アカウントでログインして同期が完了した後、どのkobo電子書籍端末からでも読むことができるとしている。

 なお、マルチプラットフォーム対応のストアでは、提供しているタイトル全部がすべてのプラットフォームに対応しているとは限らない点に注意する必要がある。ディスプレイの関係からか、BookLive!とResder Storeでは雑誌(一部を除く)は電子書籍端末向けには提供していない。一覧表では、各ストアが扱っているタイトルのうち、電子書籍端末から利用できるタイトルの数も記載した。

 決済については、各アカウントに登録してあるクレジットカードを使うのが基本になるが、プリペイド型電子マネーにも対応しているストアもある。また、BookLive!は三省堂書店の一部店舗で電子書籍を購入できるほか、同じく三省堂書店において専用の「BookLive!プリペイドカード」を販売するため、これら店頭で現金決済すれば、クレジットカード情報も登録する必要がない。前述のLideoアカウントでのみLideoを利用する場合は、個人情報に紐付いたアカウントを使うことなく、ネットワーク接続から電子書籍の購入・管理まで行える点が独特だ(スマートフォンなどでも使いたい場合は、メールアドレスを登録しての「本会員登録」が必要)。

一口に6インチ電子ペーパー搭載の電子書籍端末といっても……

 本記事では、4社の電子書籍端末4機種のスペックや対応する電子書籍ストアサービスの内容を整理・比較してみた。一口に6インチ電子ペーパーディスプレイ搭載の電子書籍端末といっても、モバイルデータ通信回線への対応の有無やディスプレイの解像度/フロントライトの有無、対応フォーマットやネットとの連携機能などの面を見ていくと、それぞれの製品の性格が違っていることが見えてくるのではないだろうか。

 なお、本記事はあくまでもスペック面での比較にとどまっており、ページ表示のレスポンスや実際に手にした状態での使用感などには言及できていない。電子書籍端末を選ぶにあたっては、そうした使用感を実機を触って確認することも重要だろう(最近では、電子書籍端末を扱う量販店や書店も増えてきているようだ)。また、本誌で使用レビュー記事などを掲載している機種もあるため、下記の関連記事などもあわせて参考にしてほしい。

(永沢 茂/森田 秀一)