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山谷剛史のマンスリー・チャイナネット事件簿
2006年9月

 本連載では、中国のネット関連ニュース(+α)からいくつかピックアップして、中国在住の筆者が“中国に行ったことのない方にもわかりやすく”をモットーにレポートしていきます。


人気アダルトサイトの管理人が法廷に出廷【9月1日】

 8月のニュースでも紹介した、61万人の会員を集めた中国で人気のアダルトサイトをいくつも管理し、61万人の会員を集めた管理人が山西省太原の法廷に出廷した。出廷した9名の共同管理人は50歳が1人いることを除いて、他の8名は20歳前後の青年だった。また、会員30万人のうちの大多数が青年だったことが法廷で明らかになった。ただし、CNNICの統計によれば中国では「ネットユーザーの大半が35歳以下」であり、会員の大多数が青年という事実は驚くには値しない、自然な結果と言えるだろう。被告人9名はネットで知り合い、このビジネスを始めたという。法廷の審議は継続中だが、原告と被告の間で最も争議されているのが実会員数と実クリック数。「重複会員は腐るほどいるんだ!」と被告は実会員数はそう多くないことを訴えている。



コラージュ投稿の人気にメディアや政府が「待った」【9月4日】

 中国では、特定の男性の顔を題材に多数のネチズンがコラージュ写真を作り、画像掲示板で作品を見せ合うという悪意のあるイタズラ投稿が増加している。この種のイタズラ投稿では、「小胖」「胡子男」「猥瑣男」などの作品が中国のネチズンの間では有名だ。政府系メディアで「この種のイタズラ投稿は容認できぬ」とコメントを出させるほど、ネチズンの間では知れ渡っており、政府は対策に頭を痛めているようだ。

 中国青年報社会調査センターと騰訊網ニュースセンターの6,290人を対象にした調査によると、全体の89.9%が「いたずら投稿は消すべき」、72.3%が「受け入れられない画像もある」、63.0%が「自分がネタの対象になり、コラージュされたら怒る」と回答している。

 最近では、画像のコラージュだけでなく、動画のコラージュも増加している。しかも、その元ネタのいくつかは、よりによって中国政府を賞賛する映像で、出来上がったイタズラ動画が中国の動画投稿サイトに投稿された。政府系メディアの人民日報は、この行為に対して「道徳なし、無法者、著作権を守る意識なし」と手厳しく言及している。


強引なインストールに「NO!」ネットユーザーが数社を提訴へ【9月5日】

 中国では、アクセスすると自動的にブラウザのプラグインなどソフトウェアのセットアッププログラムが起動するサイトが少なくない。そういったソフトウェアは「ならずものソフト(流氓軟件)」と呼ばれているが、そんな流氓軟件に中国のネチズンから「待った!」がかかった。

 9月4日に、そうしたサイトのひとつである「中捜」(http://www.zhongsou.com/)に対して、約10名の自称「中国反流氓ソフト聯盟」のネチズンが、謝罪と罰金と、強引なインストールの終了を求めて北京市海淀区の裁判所に提訴した。

 中国反流氓ソフト聯盟は中捜だけでなく、9月12日には「Yahoo!中国(大陸)」(http://cn.yahoo.com/)、9月25日には「Mop.com」(http://www.mop.com/)を運営する「千橡」(http://www.oakpacific.com/)を同様に提訴した。


政府系サイト、B2Bに進出/中国フリマサイト、2年後有料化へ【9月14日】

 中国最大の国家対外宣伝サイト「中国網」(http://www.china.com.cn/)がB2Bサービスを開始することを発表した。同時に抽選で100万企業を利用料無料とする。中国でB2Bサイトといえば、日本でもサービス展開している「アリババ」の一人勝ち状態だが、中国網は政府をバックにつけた強みで一定のシェアを狙う。

 一方C2C(フリーマーケット等)でもニュースがある。中国で人気のC2Cサイトの「淘宝網」(http://www.taobao.com/)と「拍拍網」(http://www.paipai.com/)が相次いで2年後にサービスを有料化すると発表した。

 淘宝網は中国最大のC2Cサイトで、アリババグループのポータルサイトの1つ。ちなみに、Yahoo!中国(大陸)もアリババグループの企業だ。現在淘宝網には50万以上の店舗と、2,700万の会員がおり、1日での売買総額は最高で4,700万元(7億円強)となっている。アリババグループのCEOである馬云は「2012年には会員のうち100万人が月3,000元(およそ45,000円強)以上稼ぐだろう。3,000元稼ぐユーザーならば月100元(1,500円強)利用費を払ってもいいのではないか」とコメントしている。


ブロガー中傷裁判の判決が出るもさらに泥沼に【9月15日】

 8月にも紹介した、ブログの内容が名誉毀損であるとした中国初のブログにまつわる訴訟沙汰の判決が出た。ブログ上で誹謗中傷を書いた被告は敗訴、ブログの中で謝罪文を書くことと、1,010元の罰金を支払うよう命じられた。

 ところが、この公判中に裁判のニュースを見たネチズンが被告の中傷をさまざまなWebページに書いており、これを見て憤りを感じた被告は、逆に今回勝訴した原告を、名誉毀損で提訴した。泥仕合の様相を呈してきたブロガー同士の中傷合戦は、どうやら簡単には終焉しそうにない。


百度と大手PCメディアサイト天極網が対立【9月14日】

 大手PCメディアサイトの「天極網」(http://www.yesky.com/)が「百度」(http://www.baidu.com/)と揉めに揉めている。百度サイトにおいて、天極網の関連サイトをキーワード検索して、検索結果をクリックすると、全く関係ないサイトに飛んでしまうのが揉め事の原因だ。百度側は、「我々のミスではなく、むしろ天極網側の百度への登録ミス」と主張し、謝罪する気はないようだ。そのため、天極網側は自メディア上で大々的に訴えるだけでなく、他メディアにも抗議文を掲載するなど、ここでも対立は泥沼化している。


公安部、ネット有害情報淘汰を名目に多数のWEBサイトを封鎖【9月15日】

 中国公安部は、インターネット上の秩序作りとネットワーク環境の浄化を目的として、9月から10月にかけて違法サイトの摘発を集中して行なうことを発表した。摘発の対象として特に重点を置くのは、「賭博や宝くじ関連のサイト」「短銃や爆発物などの販売が禁止されているものを販売するサイト」「フィッシング詐欺サイト」。発表に先立ち、9月6日から8日にかけて摘発が行なわれており、15,000ものサイトを閉鎖したという。また公安部は、そういったサイトを見つけた場合の告発先として「公安部ネットワーク違法案件告発サイト」(http://www.cyberpolice.cn/)を紹介している。


中国語版「Impress Watch」がスタート【9月22日】

 「中国語版Impress Watch」(http://impress.yesky.com/)がスタートした。詳細はニュース記事(http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/09/22/13372.html)を読んでいただくとして、簡単に言えばImpress Watchの記事を中国語に翻訳したサイトだ。

 中国のポータルサイトといえば、小さなフォントの文字と広告がびっしり詰まり、さらにFlashを利用した広告がこれでもかと飛び回るのが標準的なデザインだ。ところが、中国語版「Impress Watch」は、郷に入っても郷に従わず、日本のImpress Watchほぼそのままの、日本的な簡素なフォーマットのデザインを採用している。将来的に郷の習慣に染まってしまうのか、郷が飛び入りの習慣に染まっていくのか、あくまでImpress Watchが我が道を進むのか、興味深いところだ。


百度をはじめ多数のサイトがハッカーからの攻撃を受けダウン【9月26日】

 8月はハッカーからの攻撃にまつわるニュースが特に多かった。9月12日と9月26日に「百度」が、9月14日に「反百度同盟」というサイトがハッカーの攻撃を受け、サイトが一時的に表示されなくなった。このほか、9月21〜23日に開催された中国インターネット大会というカンファレンス期間中は連日ハッカーによる攻撃があり、21日にはドメイン取得の大手「新网」が、22日には「中国反ハッカーオフィシャルサイト」が、23日には「P&G中国法人」が、同様にハッカーからの攻撃を受け、サイトが一時的に表示されなくなった。「次はどこだ?」と報じるIT系メディア自身もターゲットとなる可能性があるだけに、戦々恐々としている。


毒舌ポッドキャストがネチズンの間で話題に【9月28日】

 「雅閣女」というハンドルネームの女性のポッドキャストがネチズンの間でにわかに話題になっており、この映像ブログへのアクセスは、開始した8月からわずか2カ月弱で580万を超えた。とはいっても、好評なのではなく、悪評で名が知れている。

 問題の内容はというと、毎度毎度輸入車である日本車を乗り回し、1着数万円のブランド物の服を所有し、しょっちゅう外国に行っているなどの(中国では)拝金主義的な自慢話ばかり。一方で中国国産車を小馬鹿にし、「給与3,000元以下の下々のものども(3,000元=45,000円強。この数字は上海北京で平均的、地方都市に至っては高給取りの部類)」と見下す発言をするなど毒舌ばかり。こういった内容が大多数のネチズンの逆鱗にふれ、アクセス数を伸ばした。

 ただし、映像は本人の首から下しか映されておらず、またメディアの取材にも応じないことから、この女性の正体は謎につつまれている。ネチズンの反応はといえば、怒る人、冷静にアクセス数稼ぎと静観する人、わざと人の嫌な部分を表現して我々の悪しき行動を自制させようとしているんだと深読みして内容を肯定する人など様々だ。


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(2006/10/02)


  山谷剛史(やまや・たけし)
海外専門のITライター。カバー範囲は中国・北欧・インド・東南アジア。さらなるエリア拡大を目指して日々精進中。現在中国滞在中。

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