週刊：Web担当者フォーラム通信

インプレスビジネスメディアが提供する情報コミュニティサイト「Web 担当者 Forum」に掲載された情報を毎週一度、まとめてご紹介するこのコーナー、今回は解説記事 21 本とニュース記事 12 本です。

■［今回の要チェック］
新企画「“通る”企画書の作り方」が大人気！

●新企画「上司を説得できる企画資料の作り方講座」が、はてなブックマーク850超えと、大きな人気を集めました。

決裁者よりも現場の担当のほうが良いアイデアや解決策を理解している場合もあるのが、Webサイト運営の仕事。「良い企画なのに、上司が理解してくれない」と嘆く前に、そんな上司でも理解できる、“通る”企画書の書き方を理解しましょう。

これからしばらく、月に1本のペースで企画書の書き方に関する講座をお届けしていきますので、継続してチェックしてください。

・上司を説得できる企画資料の作り方講座
→ http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2008/09/09/3786 （第1回の記事）
→ http://web-tan.forum.impressrd.jp/l/2783 （連載の解説と企画の基本）

●金曜日に公開された「夜中に突然脚がツる！それは体調不良の警告」（ワーカーズピットイン）も、200以上のはてブを集めた人気記事でした。

最近はなくなりましたが、私も実は夜中に脚がつってうめくことが多かったのです。この記事を参考にストレッチするのと、あとは食生活を整えれば、かなり改善するのではないでしょうか。心当たりのある方、必見です。

・夜中に突然脚がツる！それは体調不良の警告
→ http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2008/09/12/2821

●クロスワークの実施したアフィリエイター調査の記事も要チェック。

コンバージョン向けのマーケ施策として、すでに安定した地位を獲得した感のあるアフィリエイト。その成否の鍵を握るアフィリエイターが、どんな風にアフィリエイトサイトを運営していて、どういった企画を出せばアフィリエイターが喜んで取りあげてくれるのか、そのポイントを、調査データから探っています。

・アフィリエイターに選ばれるECサイトになるには?
→ http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2008/09/11/3735

・参考記事：アフィリエイト業界の闇 [3部作]
→ http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2008/04/08/2893
→ http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2008/06/26/3245
→ http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2008/08/29/3252

●最後に「ネットPRの隠れた効用」を紹介。Z会の方による投稿です。Web担に投稿されるユーザー記事の多くは、リリースやイベントの告知なのですが、この記事は「情報」が含まれていたのでピックアップです。

広報としてのアクションによって、通常ならば費用がかかるような告知を無料でやってもらえたという体験ですが、こうして事例として紹介されると説得力があります。集客するには費用がかかるのは当たり前ではありますが、直接的なコストのかからない地道な広報的アクションも忘れてはいけませんね。

・ネットPRの隠れた効用（ユーザー投稿記事）
→ http://web-tan.forum.impressrd.jp/u/2008/09/06/3865

■［お知らせ］
Web業界解説セミナー（10/2）＆アクセス解析実践セミナー（10/23）

今週は、Web担当者向けのセミナー情報を2つ。

●「業界を知りベストな発注を実現：Web業界解説セミナー」は、ロフトワークさんの主催する、発注のための業界理解をテーマとしたセミナー。

なんといっても、ビービットの遠藤氏、アイレップの紺野氏に加えて、ロフトワークの諏訪氏＋林氏の両者が登壇する、豪華スピーカー陣にびっくり。「逃してなるものか」と、早速私も申し込みました。

開催：10月2日（木）14:00～　場所：ベルサール九段　参加費：無料
情報／申し込み： http://www.loftwork.jp/seminar/2008/20081002web.html

●アクセス解析実践セミナーは、Web担でも調査・統計関連の記事をお願いしている衣袋氏が講師として2日間にわたって行う、アクセス解析の“実践”講座。

第5回アクセス解析カンファレンスで行ったアクセス解析有料セミナーの続編として、どのツールを使っていても使える、アクセス解析の根底をなすデータの仕組みから指標の使い方、分析の流れといった汎用的な方法を、実際のデータを使ったトレーニング形式で身につける内容とのこと。

この講座で扱った内容は、今後、Web担でも衣袋氏の連載で折に触れて解説していっていただく予定ですし、セミナーの内容はWeb担でもレポートする予定ですが、この講座の価値は、おそらく会場で自分で操作したり質問したり指導されたりといった部分にあると思われます。

参加費は8万4,000円とお高めですが、話を聞くだけではない、実習型の講座とのことで、アクセス解析を始めたはいいが壁に突き当たってしまっている人には役に立つことでしょう。衣袋さんの熱い「アクセス解析スピリッツ」に触れてみたい方はぜひどうぞ（主催：CreatorsNet）。

開催：10月23日（木）10:00～17:00 ＋ 10月30日（木）10:00～17:00
場所：渋谷T's東宝ビル別館　参加費：8万4,000円
情報／申し込み： http://www.69day.jp/outline/0810.html

■［コラム］
電車の車内アナウンスと使いづらい企業サイトの共通点

先日、地下鉄の車内アナウンス（「次は池袋～」というやつ）が、ノイズだらけでほとんど聴き取れないことがありました。そのときは車両が最新型の形式だったにもかかわらず、車内放送がブツブツと切れていたので気になったのですが、実際のところ、地下鉄でもJRでも、社内アナウンスが聴き取りにくいことは多いものです。音が小さすぎたり、滑舌がわるかったり、早口すぎたりして、結局ホームの看板を見るまで次の駅がどこなのかわからないことは、しばしばあります。鉄道会社の人は、客車に乗っている状態で自分のアナウンスがどう聞こえるのか、音量やしゃべり方による聞こえやすさをチェックしないものなのでしょうか。聴き取れない社内アナウンスを耳にするたびに、「別の手段で確認しなければいけない情報なんて、情報として出す意味がない」と思ってしまいます。でも、振り返ってWebサイト運営のことを考えると、意外と似たような状況になっているものです。・記事で伝えたい意図が明確に読者に伝わらない書き方になっている・表現のメリハリ不足のため、注目してほしい部分に読者の意識が向かない・セミナーに申し込んでほしいのに、開催概要や内容などの情報が不足している・商品を買ってほしいのに、送料や納期などの情報が書かれていない・そもそも文字が小さすぎで読む気にならない鉄道会社にとって、優先度が高いのは運行スケジュールや安全性であって、社内アナウンスの聴き取りやすさの重要性は比較的低いことが考えられます。それと同様に、Web担当者にとって、限られた予算や人員でスケジュールどおりに公開することや社内の調整といった目の前の課題が山積みで、情報のわかりやすさやサイトの使いやすさは後回しになることも多いでしょう。しかし、少なくとも、そのページによって達成するべきビジネス目的にユーザーを導くために必要な情報が欠けていないか、客観的に確認するステップを設けることは、非常に重要です。電車の社内アナウンスの場合、車両内での乗客の入り具合や走行中のガタゴト音まで含めて実際の環境を再現してテストを行うのは大変な作業になるでしょう。しかし、Webサイトのコンテンツの場合は、自分が客観的な視点で改めてチェックするか、だれかに「セミナーに申し込もうかどうか判断する視点でチェックしてくれ」と頼む手間は、さほど大きくはないはずです。ユーザビリティテストを行わなくてもチェックできる「必要な情報が足りているか」「意図したように理解される表現になっているか」などの項目は、しっかりと客観的な視点でチェックするようにしましょう。そういった地道なユーザー視点の取り入れを積み重ねていくことで、ユーザーの満足度を向上できるのですから。

Web担当者Forum編集長安田英久

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