インターネットイニシアティブ(IIJ)は、同社の運営するISP「IIJ4U」において、24時間あたり15GB以上の送信トラフィックを発生させるユーザーを対象に23日から帯域制限を行なうことを発表した。該当するユーザーにはIIJより事前にメールで通知される。受信トラフィックについては帯域制限の対象にはならない。
今回の帯域制限は、「フレッツ接続オプション」と「アクセスコミュファ接続オプション」が対象で、24時間あたり15GB以上の送信トラフィックを発生させるユーザーに対して、帯域の一部制限もしくは通信そのものの停止を行なう。該当ユーザーにはあらかじめメールで通知するが、「特に著しく高トラフィックのユーザーに対しては、その場で該当ユーザーの帯域を制限する場合もある」という。
なお、フレッツ・ADSLユーザーは送信トラフィックが最大でも1Mbpsとなっているため、規制の対象とはならない。ただし、「今後、フレッツ・ADSLで上りトラフィックの帯域が拡張される場合は規制の対象になる場合がある」としている。
IIJでは、「フレッツサービスを利用する一部ユーザーが、平均を著しく超える送信トラフィックを発生させ、ネットワーク設備を専有している」と指摘。この結果、「多くのユーザーが通信速度の低下や通信品質の悪化などの影響を被る事態になっている」と分析し、「ユーザー間の不平等を是正するために、一定のルールを導入することにした」という。同社では、WinMXやWinnyといった具体的なアプリケーション名を挙げておらず、「特定のファイル交換ソフトやプロトコルに限らず、24時間あたり15GBを超える送信トラフィックを発生させたユーザーが対象になる」としている。
関連情報
■URL
フレッツ接続オプション等における通信品質向上を目的とした対策について
http://www.iij4u.or.jp/info/20040209-1.html
・ WAKWAK、帯域制限のための利用規約を追加(2004/01/29)
・ iTSCOM、“Winny”など一部アプリケーションのトラフィック制限を開始(2003/12/19)
・ ぷらら、「Winny」や「Win-MX」のトラフィック制御を11月より開始(2003/10/20)
( 鷹木 創 )
2004/02/09 18:39
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