YRPユビキタス・ネットワーキング研究所とユビキタスIDセンターは19日、中国科学院計算技術研究所、韓国RFID協会とそれぞれ、ユビキタス・ネットワーク技術に関する共同研究を含む包括的合意に達したと発表した。
中国科学院計算技術研究所との合意内容は、「中国科学院計算技術研究所 TRONユビキタス技術オープンプラットフォーム研究室」の共同設立や、T-Engine技術やユビキタス技術のローカライズ、中国ユビキタスIDセンター設立を前提としたユビキタスIDセンター技術の共同研究開発など。この合意について、YRPユビキタス・ネットワーキング研究所の坂村健所長が4月23日に訪中して調印する予定だ。
韓国RFID協会とは、3月17日に「RFID国際協力に関する業務提携覚書」を取り交わした。ユビキタスコンピューティングやRFIDに関して、相互の情報提供や交流活性化、共同の国際フォーラム開催、国際活動への共同協力などの内容となっている。
いずれも、2004年中に中国ユビキタスIDセンター、韓国ユビキタスIDセンターを設立し、実証実験を行なう予定だ。
なお、YRPユビキタス・ネットワーキング研究所とユビキタスIDセンターによれば、「識別番号を読み込める携帯端末『ユビキタス・コミュニケータ』については、中国語化、韓国語化を行なっており、両国語での読み込みなどに成功した」という。「今後、日中韓でユビキタスIDの相互利用が可能になれば、ビジネス的にも大きな意味がある」としている。
関連情報
■URL
YRPユビキタス・ネットワーキング研究所
http://www.ubin.jp/
ユビキタスIDセンター
http://www.uidcenter.org/
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( 鷹木 創 )
2004/04/19 17:55
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