デンマークのセキュリティベンダーであるSecuniaは15日、P2P電話ソフト「Skype」のWindows版に、ユーザーのシステムにリモートからアクセスできてしまう脆弱性があることを公表した。Secuniaでは危険度を、5段階中の上から2番目にあたる“Highly critical”と評価している。ただし、12日にリリースされたバージョン1.0.0.100で修正済みだ。
この脆弱性は同ソフトを開発したSkype自身によって報告されたもので、コマンドラインの引数のハンドリングにおける境界エラーが原因。ユーザーを悪意あるWebサイトに誘導し、4,096バイト以上の過度に長い文字列を埋め込んだ“callto:”リンクによって、URIハンドラにスタックベースのバッファオーバーフローを引き起こすことができるという。この攻撃が成功すると、ユーザーのシステムで任意のコードを実行される可能性がある。
この脆弱性が確認されたバージョンは、Skype for Windows 1.0.x.95~1.0.x.98。1.0.0.100にアップデートすることで解決できる。
関連情報
■URL
Secuniaのセキュリティアドバイザリ(英文)
http://secunia.com/advisories/13191/
Skype for Windowsのバージョンアップ履歴(英文)
http://www.skype.com/products/skype/windows/changelog.html
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( 永沢 茂 )
2004/11/16 14:50
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