イーバンク銀行は4日、キャッシュカードのスキミングや盗難による被害が国内で急増しているのを受け、「キャッシュカード出金のロック機能」を13日より提供すると発表した。
ロック機能は、ATMで出金可能な時間帯を制限できるもので、必要に応じてPCや携帯電話から操作することで出金が可能になる。さらに今後、利用するATMや地域、時間、金額などを選択してロックを解除できる機能も追加していく予定だ。
すでにイーバンクでは、ATMでの入出金があった場合に口座開設者に即時メールで通知してくれる機能を提供しているが、4月からはATMの操作が行なわれた場合にも適用できるようにする。万が一キャッシュカードを悪用され、残高照会や間違った暗証番号の入力があった時点で即時メールが送信されるという。
なお、イーバンクによると、今のところ同社の顧客がキャッシュカードのスキミングによる被害に遭ったという報告はないという。
一方で、フィッシング詐欺によってインターネットバンキングのログインパスワードなどを盗まれた事例は2件確認されている。すぐにパスワードを変更したことで金銭被害には至らなかったとしているものの、イーバンクでは今後、インターネットバンキングにおいても不正使用対策を強化していく考えだ。4月には、指定したIPアドレス以外からは口座にログインできないようにする機能を個人ユーザー向けにも提供するとしている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.ebank.co.jp/information/press/2005_02_04.html
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( 永沢 茂 )
2005/02/04 20:12
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