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エキサイト、チケット直販サービス「エキサイトチケット」を開始


楽天やヤフーと異なり、興行主から直接チケットを仕入れて販売
 エキサイトは6日、オンラインチケット販売サービス「エキサイトチケット」を開始した。すでにチケット販売サービスに参入している楽天やヤフーでは、それぞれローソンチケットとぴあが扱うチケットを代理販売するが、エキサイトでは興行主から直接チケットを仕入れて販売するのが特徴だ。

 エキサイトチケットではサービス開始時に、音楽・映画・演劇・スポーツなど200タイトル以上のチケットを販売。決済はクレジットカードおよび銀行振込のみに対応しており、コンビニ決済は2006年春に開始するという。チケット購入者には、申し込み1件ごとにポイントを発行。蓄積したポイントはイーバンクを通して換金することも可能だ。

 購入したチケットはヤマト運輸によって届けられ、チケットの配送状況は、ユーザーごとに与えられる「MY PAGE」またはヤマト運輸のサイトにて確認できる。なお、楽天やヤフーではコンビニ店舗でのチケットの受け取りが可能だが、エキサイトチケットでは店頭での受け取りは秋以降に対応する見込み。


チケット購入までの流れ チケットのサイズは他プレイガイドより大きめ。チケット表面にはDNPによるコピー防止加工が施されている

 チケットを興行主から直接仕入れるメリットとしては、「オリジナルのチケット券面を作成できること」が挙げられる。これにより、アーティスト専用PRサイトの広告を掲載したり、音楽ダウンロードやライブライブ映像配信などのデジタルコンテンツ販売をチケット上で行なえる。また、写真やグラフィックを券面に印刷できるため、ぴあやローソンチケットなど他のプレイガイドが扱うチケットと比較してプレミア性の高いチケットを発行できるという。このほか、プレイガイドと同等のタイミングでチケットを販売できるメリットがあるとしている。

 チケット購入方法としては、一般発売前のチケットを抽選で先行販売する「EXリザーブ」と、一般発売のチケットを先着順で販売する「一般発売」を用意。EXリザーブでは、希望日時や席種、枚数を選び、第5希望まで選択することが可能だ。また、チケット購入者がキャンセルした場合には、EXリザーブにエントリーした利用者を対象に再抽選を行なうキャンセル・エントリーというサービスも提供する。一方、一般発売では複数の公演日を購入できる。なお、講演によっては座席指定によるチケット購入も可能となっている。


チケット販売の“おまけ”として、ライブ映像や着うたなどのデジタルコンテンツを付加することも可能だ 動画・音楽配信などエキサイトの既存サービスと連動させることで、音楽事業の収益拡大を目指す

 エキサイトでは同日、都内でエキサイトチケット開始に伴う説明会を実施。同社代表取締役社長の山村幸広氏は「1兆円といわれるチケット市場に参入できてうれしく思う。2006年3月期で、100万枚のチケット販売、50億円の売上高を計画している」と見通しを語った。

 また、同社エンタテインメント事業部の坂本孝治事業部長は「今回のチケット販売サービスは、ライブ動画や着うた配信、ECにおけるアーティストのツアーグッズ販売などエキサイトの音楽事業との結びつきが強い。ユーザーは、エキサイトのどのサイトからアクセスしても、いろいろな角度から音楽に触れられる。新サービスが既存サービスと連携することで、音楽事業の収益が拡大する」と自信を見せた。


エキサイト代表取締役社長の山村幸広氏 エキサイトエンタテインメント事業部事業部長の坂本孝治氏

関連情報

URL
  exciteチケット
  http://ticket.excite.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.excite.co.jp/pr/release/detail//050606_excite_ticke.dcg

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( 増田 覚 )
2005/06/06 18:47

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