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アークンの渡部章代表取締役社長
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アークンは9日、9月1日発売予定の企業向けスパイウェア対策製品「AntiMalware」の説明会を開催した。
AntiMalwareは、スパイウェアやアドウェアなどの不正プログラムを検知・駆除する、企業向けのスパイウェア対策ソリューション製品。各PCにインストールするクライアントプログラムとクライアント管理プログラムから構成され、複数クライアントの設定や検知状況などを管理コンソール上から一元管理できる。対応OSはクライアントプログラムがWindows XP/2000/Me/98SE、クライアント管理ツールがRed Hat Enterprise Linux。
価格は、スパイウェア対策を行なう「AntiMalware-AS」が5ユーザーで28,350円、スパイウェア対策とウイルス対策を行なう「AntiMalware-AV」が5ユーザーで38,350円。ウイルス対策はロシアのKaspersky Labsが開発したウイルス対策エンジンを搭載し、18万種類以上のウイルスやスパイウェアなどに対応する。
また、アークンが用意するサーバーにクライアント管理ツールを設置し、ユーザー側はクライアントプログラムだけをインストールするASP型のサービス「AntiMalware ASP」も提供する。価格は3カ月、10ユーザーの場合で14,175円で、スパイウェア対策とウイルス対策が提供される。
アークンの渡部章代表取締役社長はスパイウェアの現状について、「ウイルスは海外製のものがほとんどとなっているが、スパイウェアは日本人をターゲットにした国産のものも増加している」と指摘。アークンでは6月にスパイウェアの研究を行なう「スパイウェア リサーチセンター」を国内に設置しており、1日に何十通ものスパイウェアに関するレポートが寄せられていると語った。
アークンが開発したスパイウェア対策製品は、パッケージ製品として「SGアンチスパイ」がジャングルから発売されている。今回、ジャングルでは小規模法人などを対象として、SGアンチスパイのライセンス提供を行なうことを発表した。価格は5ライセンスが33,600円、10ライセンスが63,000円など。AntiMalwareとの違いは、クライアント管理ツールをインストールするサーバーが不要な点となっている。
ジャングルの企画マーケティング本部マネージャーを務める内田直人氏は、スパイウェア対策製品の出荷本数などの市場規模を紹介した。スパイウェア対策製品の売上はこれまでゆるやかに上昇してきたが、7月にスパイウェアによるものと思われるオンラインバンキング被害が報道されたことをきっかけに売上が急上昇したと説明。ウイルス対策製品と同様に、スパイウェア対策製品もパッケージ製品に加えて、法人向け市場が成長していくとの見通しを語った。
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「AntiMalware」のクライアント管理ツールの画面
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スパイウェア対策製品の売上状況
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関連情報
■URL
AntiMalware 製品概要
http://www.ahkun.jp/product/am.html
SGアンチスパイ 製品概要
http://www.junglejapan.com/products/sec/aspy/index.php
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( 三柳英樹 )
2005/08/09 18:51
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