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シマンテック、日本語環境で製品を検証できるエンジニアリングセンター


右からSymantecインフラストラクチャーエンジニアリングオペレーションバイスプレジデントのイグレシアス氏、Symantec CTOのブレグマン氏、JECディレクターのボーテス氏
 シマンテックは10日、国内ユーザーやパートナー、ベンダーなどの顧客を対象に、同社製品の検証を行なうための施設「シマンテック ジャパン エンジニアリングセンター(JEC)」を、都内にある同社内に開設した。

 JECは、米Symantecがグローバルな観点で注力している市場への継続的な設備投資の一環として設立。250平方メートルある施設には、「国内主要ベンダーのサーバーを設置」(シマンテック広報)するなど、日本語環境による機器を用いて製品を検証できる。これにより、製品導入時やトラブル発生時における、ユーザー側の検証時間が削減されるという。このほか、新製品を市場に投入する前に、製品を利用することも可能にする。

 当初は、同社と合併したベリタスが国内で販売する製品のみが検証対象となるが、シマンテックのセキュリティ関連製品の検証についても半年以内に対応する予定だ。JECのディレクターであるパー・A・ボーテス氏は、「今後6カ月以内に、重量の大きい機器を大量導入するために、JECの近辺のビルを借りて荷重制限を拡張する。また、JECとパートナーのラボとの接続によるサイト間テストを実施する」とコメントしている。

 JECでは、同社製品を検証した顧客の意見を取り入れることで、製品の開発サイクルを高めることが狙い。Symantecは2004年12月に米VERITAS Softwareと合併したが、JECでは両社の製品を統合したソリューション開発も視野に入れている。Symantecのマーク・ブレグマン最高技術責任者(CTO)は、「JECは、新生Symantecとしてグローバルな市場でビジネスを展開する意志の表われ。顧客との密接な関係を築くためには、JECを立ち上げる必要があった」として、JEC設立の背景を説明した。


シマンテック社内に設立されたJEC。施設面積は250平方メートルあり、国内主要ベンダーのサーバーを設置する。 イーサネットケーブルやファイバケーブルは、サーバーが格納されるラック内に整理されている。

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URL
  ニュースリリース
  http://www.symantec.com/region/jp/news/year05/050810.html

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( 増田 覚 )
2005/08/10 13:59

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