米Yahoo!は、テキストやマルチメディアコンテンツのアーカイブを構築する「Open Content Alliance(OCA)」を通じて、紙書籍をスキャンしてインターネットから検索できるプロジェクトを提供する。2日(米国時間)、Yahoo! Search blogで明らかにされた。
OCAは、Yahoo!のほか、インターネット上のあらゆるページやテキスト、動画、音声などをアーカイブする非営利団体Internet Archiveや、HP、Adobe、カリフォルニア大学など10団体が参加している。Yahoo! Search blogによれば、Yahoo!がコンテンツのインデックスを作成するほか、Internet Archiveがアーカイブの管理、AdobeやHPがソフトウェアを提供するという。また、10月25日には、新たな書籍のスキャン技術やパートナー団体の技術を披露することも示されている。
OCAによれば、サービス開始時に公開されるコンテンツは、Internet Archiveやカリフォルニア大学、トロント大学、European Archive、O'Reilly Mediaなどが保有するコレクション。著作権が発生するコンテンツについては、著作権保有者の許諾を得られたものが公開される。これらのコンテンツは、高解像度で提供され、ダウンロードおよび再利用が可能となっている。
なお、米Googleでは2004年12月に、世界の大規模図書館の蔵書をスキャンし、インターネットから全文検索できるプロジェクトを進めていることを明らかにしている。
関連情報
■URL
Yahoo! Search blog(英文)
http://www.ysearchblog.com/archives/000192.html
Open Content Alliance(英文)
http://www.opencontentalliance.org/
■関連記事
・ 米Google、大図書館の蔵書のほとんどを検索可能にするプロジェクト(2004/12/15)
・ Google Printの図書館丸ごとデータベース計画、ついに法廷闘争へ(2005/09/22)
( 増田 覚 )
2005/10/03 20:17
- ページの先頭へ-
|