三井住友銀行は12日、同行のATM設計書などの内部情報が、ファイル交換ソフト「Winny」ネットワーク上に流出していることが判明したと発表した。ただし同行によれば、ATMのセキュリティに大きな影響はないものと考えているとしている。また、顧客情報も含まれていなかったという。
同行のATMの開発・製造を委託している日立オムロンターミナルソリューションズの再委託先である日本システムディベロップメントの社員所有の自宅PCがウイルスに感染し、保存してあったデータが流出した。日立オムロンターミナルソリューションズによると、流出したのは2003年に受託したATMに関する情報で、2005年10月頃に流出したものと見られるという。
日立オムロンターミナルソリューションズでは、業務委託先とは情報漏洩防止についての契約書を結ぶなど情報セキュリティ対策をとっていたが、今後、全社員と業務委託会社に対して、個人使用PCでの業務データの取り扱い禁止の徹底などを図り、再発防止に取り組むとしている。
関連情報
■URL
三井住友銀行のニュースリリース
http://www.smbc.co.jp/news/j600082_01.html
日立オムロンターミナルソリューションズのニュースリリース
http://www.hitachi-omron-ts.co.jp/news/200605-003.html
日本システムディベロップメントのニュースリリース(PDF)
http://www.nsd.co.jp/news/winny060513.pdf
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( 永沢 茂 )
2006/05/15 14:28
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