東京電力は18日、原子力に関する資料が「Winny」ネットワーク上に流出したと発表した。原子力発電所の運転員がプラントの運転管理を行なうための研修用資料で、社外の研修機関が作成したものだという。核物質防護に関する機微情報は含まれていないとしている。
同日、経済産業省原子力安全・保安院からの連絡を受けて判明した。福島第一原子力発電所の職員が資料データを自宅の私有PCに保存していたところ、ウイルス感染により流出したものと見られる。
東京電力では、原子力安全・保安院から厳重注意を受けるとともに、具体的な流出経路や流出時期の特定、原因の究明、協力企業も含めた情報管理の徹底などを行なうよう求められたとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.tepco.co.jp/cc/press/06051803-j.html
関連記事:本誌記事に見る“Winny流出”
http://internet.watch.impress.co.jp/static/index/2006/03/10/
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( 永沢 茂 )
2006/05/19 13:29
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