音楽ファイルをP2Pネットワークに大量にアップロードして著作権を侵害していたとして、ファイル交換ネットワーク「eDonkey」のユーザー3,500人が23日、ドイツで刑事訴追された。国際レコード産業連盟(IFPI)が同日明らかにした。1回の摘発としては過去最大だという。
IFPIによると、eDonkeyを使って最大で8,000件にも及ぶ音楽ファイルをインターネット上で不法に提供していた個人ユーザーらが特定された。刑事訴訟と損害賠償訴訟の対象となり、ファイル交換ネットワークで許可なく音楽ファイルを配信していたことについて最大で数千ユーロの損害賠償が科せられるとしている。警察当局は数カ月にわたって捜査を進めており、同日、130カ所が家宅捜索された。
ドイツでは、2005年の1年間だけで4億件以上の音楽ファイルが不法にダウンロードされているという。ドイツのレコード業界では2004年前半から、ファイル交換ユーザーに対する刑事手続きを起こしている。また、国際的に行なわれているキャンペーンでは、過去3年間で7,000件以上の法的措置がとられているという。和解に至ったケースも多いが、ファイル交換ユーザーが平均2,500ユーロの損害賠償を科せられる結果になっているという。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.ifpi.org/site-content/press/20060523.html
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( 永沢 茂 )
2006/05/24 17:40
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