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NICT、日本標準時と直結したNTPサーバー「ntp.nict.jp」を一般公開


 独立行政法人情報通信研究機構(NICT)は12日、日本標準時に直結したNTPサーバー「ntp.nict.jp」の一般向け公開を開始した。

 NICTでは、法律に基づき日本国内の時刻の基準となる日本標準時の管理を行なっており、2005年2月からはインターネット経由での時刻配信を行なってきた。このサービスの提供先は時刻配信サービスを提供する事業者に限られ、一般ユーザー向けには公開されていなかった。

 今回、NICTでは1秒間に100万リクエスト以上の処理が可能な専用のハードウェアを開発し、これを用いたNTPサーバーを構築。日本標準時に直結した「Stratum 1」サーバーとして、広く一般に公開する。サーバー名は「ntp.nict.jp」で、一般ユーザーも直接利用可能。Windows XPやMac OS Xなどには標準でNTPによる時刻合わせ機能が搭載されており、これらの機能で使用する時刻サーバーとして指定できる。

 一般向けのNTPサービスとしては、インターネットマルチフィード(MFEED)も2005年3月からNTPサーバー「ntp.jst.mfeed.ad.jp」を公開しているが、MFEEDのNTPサーバーはNICTと専用線で同期を取る「Stratum 2」サーバーとなる。ただし、MFEEDは多くのプロバイダーと直接接続しているため、時刻合わせの際にネットワークの混雑などの影響を受けにくいという利点がある。

 NICTでは、公開NTPサービスの開始を記念し、NTPを利用したソフトウェアやハードウェアを募集する「NICT NTPサービス利用クライアントコンテスト」を開催する。時刻同期精度を対象とした「精度部門」、時刻同期だけではないプラスアルファの機能に注目した「付加機能部門」のほか、NTPを利用したクライアントのアイデアのみで応募が可能な「アイデア部門」の3部門を募集する。応募締切は10月10日。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www2.nict.go.jp/pub/whatsnew/press/h18/060612-1/060612-1.html
  NICT公開NTPサービス
  http://www2.nict.go.jp/w/w114/stsi/PubNtp/

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( 三柳英樹 )
2006/06/12 18:48

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