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シマンテック、「Norton Confidential」の説明会

急増するオンライン詐欺や個人情報盗難からユーザーを守る

シンガポールの新聞を手に取り、銀行のWebサイトがフィッシング攻撃を受けた実例を説明するPhil Hickey氏
 シマンテックは13日、オンライン取引上の脅威に対応するセキュリティ対策ソフト「Norton Confidential(ノートン・コンフィデンシャル)」の説明会を開催した。

 シマンテックのアジアパシフィック担当コンシューマプロダクトマーケティングマネージャであるPhil Hickey氏は、インターネット上の脅威が変化してきていることを説明。

 具体的には、ハッカーの動機が「無差別に混乱を起こして有名になること」から「個人情報を盗み出して金銭的利益を得ること」に変わってきたという。クライムウェアやフィッシングサイトの急増を例に挙げ、ユーザーや企業がオンライン上で個人情報を扱うことに不安を感じているとした。

 そういった現状に対処すべく、シマンテックはNorton Confidentialを投入する。主な役割としては、「詐欺サイトからの保護」と「クライムウェアからの保護」になる。

 詐欺サイトは、「URL分析」「コンテンツ分析」「レイアウト分析」「サイト分析」といった方法で発見する。これらは、有名な一般サイトの特徴と既知詐欺サイトの特徴をプロファイリングしたうえで、ユーザーがアクセスしているサイトと比較し、安全性を判定するもの。開設されたばかりで定義ファイルにない詐欺サイトも検出できるという。

 クライムウェアに対しては、ユーザーが個人情報を入力するWebページにアクセスすると、パスワード等を入力する前に、Norton Confidentialが実行中のプロセスをスキャンし、既知・未知のクライムウェアを検出する。加えて「ビヘイビア分析」により、キーロガーや画面キャプチャによる情報の盗難を防ぐ。このほか、Webサイトやアプリケーションへのログイン情報とパスワードの保護・管理も行なう。

 Norton Confidentialは、保護状況をわかりやすく表示する点も特徴。4種類の画面で状態を表示し、把握できる。英語版の場合、脅威のないサイトには、ブラウザ上に緑色のバーで「No fraud detected」と表示される。PC内にクライムウェアが存在する場合は、ブラウザ上に赤色のバーで「Security Risk Detected」と表示される。

 また、詐欺サイトにアクセスした可能性がある場合は、「Suspicious Website Detected」と表示され、サイトの情報がシマンテックのセキュリティセンターに送信される。情報はセンターで分析され、警告したサイトが本当に詐欺サイトなのかを判定する。既知の詐欺サイトにアクセスした場合は、ブラウザに大きく「WEBSITE BLOCKD」と表示される。

 なおNorton Confidentialは、Windows XPとMacOS 10.4.6以降をサポート。対応ブラウザは、WindowsではInternet Explorer、MacOSではSafariとFirefox。価格は現在のところ未定で、発売は2006年第4四半期を予定している。


Norton Confidential「No fraud detected」表示 Norton Confidential「Security Risk Detected」表示

Norton Confidential「Suspicious Website Detected」表示 Norton Confidential「WEBSITE BLOCKD」表示

【お詫びと訂正 2006/07/14】
 当初シマンテックの資料に一部誤りがあり、Norton Confidentialは、Mac OS用ブラウザではFirefoxに対応していると記述しておりましたが、正しくは「SafariとFirefox」です。お詫びして訂正いたします。


関連情報

URL
  シマンテック
  http://www.symantec.com/ja/jp/

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( 野津 誠 )
2006/07/13 19:35

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