兵庫県尼崎東署は18日、インターネットオークションやメールを悪用し、権利者に無断で複製したコンピュータソフトを販売していた北海道旭川市の無職男性(46歳)を、著作権法違反の疑いで逮捕した。同日、コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)が発表した。
逮捕された男性は、「Windows XP Professional SP2」など、4社のソフトウェア6種類をCD-R7枚に無断複製。2005年9月10日頃から11月26日頃にかけて、神戸市の男性に対して合計4,200円で郵送販売した疑いが持たれている。
男性は、オークションサイト「WANTEDオークション」に入札した顧客に対して、出品物以外のソフトウェアを案内するメールを送付。さらに、「人気PCソフトウエアのご案内」と題するスパムメールを不特定多数に送信していたが、尼崎東署の捜査員がこのメールを受信したことから、事件が発覚したという。
これらのメールには、商品リストの請求先となるメールアドレスが記載されていた。その後も、顧客が購入手続きの詳細を請求したり、振込口座の情報を請求するごとに、異なるフリーメールのアドレスにメールを送信するように指示した。メールの中では、業者を装うために「サクセスSoftware」と名乗っていた。
警察の調べによると、男性は2005年5月頃から、海賊版販売を行なっていたことを供述。警察では、男性の銀行口座に、全国43都道府県の900人以上から約170万円の振り込みを確認しており、これが海賊版販売の売上かどうか捜査している。また、男性は「Yahoo!オークション」などでも海賊版を販売していたと見られており、現在調べが進められている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www2.accsjp.or.jp/topics/news3.html
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( 増田 覚 )
2006/10/18 21:05
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