トレンドマイクロは6日、10月度の「ウイルス感染被害マンスリーレポート」を発表した。日本国内のウイルス感染被害の総報告数は8,800件で、9月の9,398件から減少したものの、「WORM_STRATION」が引き続き流行した。
被害件数の1位は、マスメール型ワーム「WORM_STRATION」の563件で、9月の385件から増加した。以下は、バックドア型の「BKDR_AGENT.EQO」が221件で2位、スパイウェアの「TSPY_LINEAGE」が151件で3位だった。
トレンドマイクロは10月度の特徴として、WORM_STRATIONの亜種が引き続き多く発生していることを挙げた。感染したPCに新しい亜種をダウンロードするため、多重感染する例が相次ぎ、復旧に手間取るケースが多いという。あわせて、同様の活動を行なう新種ワームの発生も懸念されている。
また10月度には、マイクロソフト製品のセキュリティホールを狙ったゼロデイアタックが数多く確認されたという。最近では、セキュリティパッチ公開の直後に、アップデートされなかったセキュリティホールに対するPoCコードが出回っているとして、ゼロデイ関連の情報に注意するようユーザーに呼びかけている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.trendmicro.com/jp/security/report/report/archive/2006/mvr061106.htm
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( 野津 誠 )
2006/11/06 16:23
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