米Googleは25日、2006年11月に買収を完了した動画共有サイト「YouTube」の今後の運営方針について見解を表明した。その中で「Google Video」を通してYouTubeの動画検索を開始したことを発表した。
Google Videoを通して検索を行なうと、YouTubeにホスティングされている動画の結果も表示されるようになる。検索結果でYouTubeのサムネイルをクリックすると自動的にYouTubeのサイトに移り、ビデオを視聴できる。
発表の中でGoogleは、Google Videoをより普遍的なサービスに昇華させていくことを目標にし、将来的にはどこにホスティングされている動画であってもGoogle Videoを通して検索できるようにするという決意を明らかにした。
また、今後のYouTubeの運営方針として、YouTubeはGoogleとは独立した子会社として存続し、別々に運営されていくことを改めて強調した。GoogleはYouTubeに対して検索サービスと収益化プラットフォームを提供し、YouTubeが国際展開する際には必要なリソースも提供するとしている。
もう1つ注目すべき点としてこの文章の中で、今週新たに開始したAdSenseを使用した動画配信について触れている。このテストについてGoogleは「収益化と配信のイノベーション」と述べている。これまで一部のAdSense利用者に対してMTV Networksの動画を配信していたが、今週からWarner Music GroupとSony BMG Music Entertainmentの動画が配信されることになった。これによってAdSenseに動画広告を配信するコンテンツプロバイダーが増加したことになる。
なお、今回の発表はGoogle VideoとYouTubeの関係について述べたものでAdSenseとは直接の関係がなく、将来的にGoogle VideoやYouTubeの動画をAdSenseに配信して収益化するのかどうかなど、この記述が両者とどのような関係を持つのかについては描かれていない。
関連情報
■URL
Google公式ブログの該当記事(英文)
http://googleblog.blogspot.com/2007/01/look-ahead-at-google-video-and-youtube.html
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・ Google Videoに対する訴訟が明るみに、YouTubeも提訴される危険も認識(2006/11/10)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/01/26 11:45
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