ヤフーは24日、2007年度第1四半期(2007年4~6月)の連結決算を発表した。売上高は566億8,700万円(対前年同期比15.1%増)、営業利益は296億7,000万円(同23.7%増)、経常利益は285億2,700万円(同24.3%増)、当期純利益は162億400万円(同22.7%増)だった。いずれも前年同期から順調に増加したが、売上高については2006年度第4四半期から1.5%減少した。売上高が前四半期を下回ったのは15四半期ぶりだという。
売上高構成比で43.3%を占める広告事業の売上が対前四半期比で1.7%減少、同じく32.0%を占めるパーソナル事業が同7.1%減少したのが影響した。このうちパーソナル事業では、「Yahoo! BB」のISP料金収入について、ソフトバンクBBとの契約見直により前年同期比で約8億円、前四半期比で約9億円減少した。
一方、売上高の24.8%を占めるビジネスサービス事業では、「Yahoo!不動産」の売上が大きく増加したことなどにより、売上高は前四半期比で7.2%増加した。ビジネスサービス事業は、このところ売上高構成比も伸ばしているという。
24日に行なわれたアナリスト向けの決算説明会では、今秋にも一般向けベータテストを開始するYahoo! JAPANトップページのリニューアルが売上に与える影響についての質問も挙がった。これに対してヤフーの井上雅博代表取締役社長は、「あまり損益に影響するとは考えていない」と回答。リニューアル後も現行レイアウトのバナー広告などの効果が失われないよう配慮すると述べるとともに、現行よりも動画広告を掲載しやすい形式にすることも検討していることを明らかにした。また、リニューアルに至る背景について、サービスやコンテンツが増え、使いにくくなっているのが理由だとし、これを改善するのが大きな目的だと説明した。
関連情報
■URL
第1四半期財務・業績の概況(PDF)
http://i.yimg.jp/images/docs/investor/bizres/tansin/2007/en0724tansin.pdf
決算説明会プレゼンテーション資料
http://ir.yahoo.co.jp/jp/bizres/present/20070724/
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( 永沢 茂 )
2007/07/24 19:34
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