米SNS最大手のMySpaceを2位のFacebookが猛追する一方、それ以外のSNSでも世界的に住み分けができている状況が明らかになった。調査会社の米comScoreが7月31日に発表したデータによるものだ。
それによると、2007年6月の調査でMySpaceのユニークビジター数は1億1,400万人で、昨年の同時期に比べて72%増加した。これに対して2位のFacebookは270%増加し、5,220万人を記録している。この結果として、1年前には両社のユニークビジター数の差が4.7倍もあったものが、現在は2.2倍にまでその差が大きく縮まっている様子がわかる。
ユニークビジター数で3位以下のSNSは、Hi5、Friendster、Orkut、Bebo、Taggedと続く。ユニークビジター数は2,800万から1,300万の間となっている。
しかし各SNSの利用者を地域別にみると、世界的に大きく住み分けが行なわれている様子が見えてくる。MySpaceとFacebookはいずれも世界的なSNSであるとはいえ、北米の利用者がMySpaceで62.1%、Facebookで68.4%と大きな割合を占めている。また、Friendsterはアジア太平洋地域の利用者が88.7%を占め、Orkutは南米が48.9%、アジア太平洋地域が43.0%と2つの地域に偏っている。6位のBeboは欧州が62.5%、北米が21.8%で、MySpaceやFacebookと逆の構成で好対照をなしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.comscore.com/press/release.asp?press=1555
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/08/01 12:21
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