映像配信ソリューションなどを手がけるエンティスは4日、P2P型コンテンツ配信システム「SkeedCast」を開発・提供するドリームボートと業務提携すると発表した。SkeedCastをセットトップボックス(STB)やAV機器、ネットワーク機器などの組み込み機器用に共同開発し、PCや家電を問わずシームレスにP2Pネットワークを利用できるようにしていくという。
SkeedCastは、配信ネットワークを「コンテンツ提供者」「配信ネットワーク」「視聴者」に分離して管理することで、高画質コンテンツを安全で効率的に配信するシステム。P2Pといっても、視聴者のPCを中継ノードとして使用せず、クローズドなP2P配信ネットワーク上にのみコンテンツが流通するため、不正利用や不正流出が原理的に発生しないのが特徴だという。すでに音楽コンテンツ配信などでも採用実績がある。なお、SkeedCastは、ファイル交換ソフト「Winny」の作者が開発に参画したことでも知られる。
エンティスでは蓄積型STBの設計・開発に注力しており、P2P型コンテンツ配信システムとは親和性が高いと判断した。また、組み込み型の閉じたシステムのため、情報漏洩の心配がなく、PCよりもセキュアな環境を提供できるとしている。
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ネットワーク概念図
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■URL
ニュースリリース
http://www.entis.co.jp/news/documents/dreamboat_20071004/index.html
ドリームボート
http://www.dreamboat.co.jp/
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( 永沢 茂 )
2007/10/04 17:17
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