日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)は7日、「IPv4アドレス在庫枯渇問題に関する検討報告書(第一次)」を公開した。同社サイトよりPDFでダウンロードできる。
現在、RIR(Regional Internet Registry:地域インターネットレジストリ)の未分配IPv4アドレスの在庫は2010年に枯渇すると予測されている。これに対して報告書では、各種経済指標から導き出したIPv4アドレスの需要予測から、在庫枯渇が2010年~2011年頃になることを再確認。その対策として考えられる3つの方法のうち、長期的なインターネットの発展を考えた場合は「IPv6を利用して新規顧客を収容する」という方法が唯一の解となり得るとの見解を示している。IPv6の本格運用も盛り込んだロードマップも掲載している。
ただし、この方法を各事業者が実行するには課題が残されており、それらの解決は今後の課題としている。JPNICでは今後、1)IPv6の普及推進に関する検討、2)分配済み未利用IPv4アドレスの回収・再在庫化、再分配の検討、3)利用者の意見を反映するための施策の検討──という残された課題について、関連組織などと連携して取り組んでいくとしている。
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JPNICの独自予測の結果
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IPv6在庫枯渇対応のロードマップ
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.nic.ad.jp/ja/topics/2007/20071207-01.html
IPv4アドレス在庫枯渇問題に関する検討報告書(PDF)
http://www.nic.ad.jp/ja/ip/ipv4pool/ipv4exh-report-071207.pdf
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( 永沢 茂 )
2007/12/07 19:25
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