EU、ローミングの低価格化が進む

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EU、ローミングの低価格化が進む

　欧州連合（EU）の執行機関である欧州委員会は17日、ローミング料金の低廉化が進んでいると発表した。

　今回発表されたのは、欧州規制当局グループが発表した国際ローミングに関する第1回ベンチマーク報告というもの。報告は、2007年4月から9月までの状況を示すもので、150社の携帯通信事業者を対象とした。この報告では、EU指令に基づきローミングの料金低価格化の規制が進み、ローミング料金が低廉化していることが確認できたと欧州委員会では評価している。

　ローミング規制の緩和については、なかなか実態が見えにくいことから、欧州委員会では各国の規制当局に監視を事実上義務付け、報告させることとしている。それが今回の初めての報告では、その進捗状況が順調であることが判明したといえる。欧州委員会ではこれに基づき、欧州議会などに2008年末までに報告する予定であるとしている。

　今回の発表は全体として歓迎すべき傾向だが、予断を許す状況にはなく、むしろ現在規制の対象外となっているSMSやデータローミングサービスについては進捗状況が芳しくないと、通信担当欧州委員のViviane Reding氏はコメントしている。2008年末までに、これらのサービスも料金規制対象とするかを決定するとしている。

関連情報

■URL
　ニュースリリース（英文）
　 http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/08/58&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en

■関連記事
・ EUの携帯ローミング低廉化規則、ほとんどの事業者が受け入れ（2007/08/06）
・ EU、携帯のローミング料金改定ですべての業者が改定料金通知（2007/08/27）

（ Gana Hiyoshi ）
2008/01/21 14:18

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