北陸電力は5日、同社の風力発電に関する情報がインターネット上に流出していることを確認したと発表した。業務委託先である鹿島建設の社員の私有PCがウイルスに感染し、「Winny」のネットワーク上に流出したものと見ている。
流出したのは、鹿島建設が2003年に作成した打ち合わせ資料の下書きの一部。風力発電の発電量予測に関するもので、表紙や目次、位置図が含まれていた。電力供給に影響がある機密情報や顧客情報の流出は現在のことろ確認されていないという。
鹿島建設では情報セキュリティ対策行動規範を策定し、業務上での個人所有PCの使用を禁止していたという。情報セキュリティ対策のさらなる徹底と管理体制の強化を図るとしている。
これまでにも北陸電力では、火力発電所や原子力発電所の情報が同社社員や協力会社の社員から流出したことがあった。北陸電力では、引き続き協力会社に対して情報管理の再徹底を指示するなど、情報の適正管理に努めていくとしている。
関連情報
■URL
北陸電力のニュースリリース(PDF)
http://www.rikuden.co.jp/press/attach/08030502.pdf
鹿島建設のニュースリリース
http://www.kajima.co.jp/news/info/20080305.html
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( 永沢 茂 )
2008/03/06 13:13
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