米Yahoo!は1日、同日開かれた株主総会で、Yahoo!現経営陣が提案していた取締役候補全員が再任されたことを発表した。この中にはCEOであるJerry Yang氏も含まれる。
さらに、株主総会直後に開かれた取締役会で、著名投資家のCarl Icahn氏も取締役に任命された。
取締役会の人数は、Robert Kotick氏が辞任し、代わりにCarl Icahn氏が就任したことで変わらないが、取締役会は人数を9人から11人へと増員することで合意した。これはもともとIcahn氏との和解条件で決まっていたことだ。Yahoo!取締役会では、8月15日までに残る2人の取締役を選任したい考えだ。
株主総会で、Yang氏は85.4%の高い支持率で再任された。その他の8人の取締役も77.9%から92.4%という高支持率で再任されている。
これで、Yahoo!の売却騒動はひとまず決着を見ることとなった。しかし、今後はIcahn氏が取締役としてどれほど影響力を行使できるのか、Microsoftとの一部提携や他のネット企業との合併や提携につながるのかが注目されるところだ。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://yhoo.client.shareholder.com/press/releasedetail.cfm?ReleaseID=325936
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/08/04 11:28
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