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Mars Odyssey探査機に搭載されているTHEMISカメラからの画像
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米Googleは13日、3D地図ソフト「Google Earth」の火星ビューに新たなレイヤーやデータを追加したと発表した。
新たなレイヤーとして「Live from Mars」がある。このレイヤーでは、米国のMars Odyssey探査機に搭載されているNASAのTHEMISカメラから送られてくる火星の最新画像を表示する。画像は、NASAが受信してからほぼ1時間後にGoogle Earth上で見ることができる。また、探査機の軌道を観察して、次にどこに向かっているかも確認できる。
さらに、歴史的な火星の観測記録を閲覧できる「Historical Maps」レイヤーも追加した。19世紀のイタリアの天文学者ジョバンニ・スキアパレッリや、米国の天文学者パーシバル・ローウェルによる観測記録などが含まれる。これらの画像には、ローウェルが人工的な運河と間違えた線上の地形なども記録されている。こうした記録により、一部の人々が、火星には豊富な水があり、火星人が文明を築いていると考えるに至った歴史を振り返ることができる。
人気ラジオ番組による火星のツアーコンテンツも追加された。これは「Mars Gallery」レイヤーで見ることができ、ダブルクリックすると米国の公共放送によるツアーコンテンツが再生される。このツアーはいずれも「Google Earth 5.0」に追加されたツアー機能を用いて作成されている。
このほかにも細かなアップデートとして、NASAとESA(European Space Agency)による最新画像のアップデートや、火星の地形に関する検索機能の向上、地形に関するコンテンツの追加なども行われている。
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Mars Odyssey探査機の軌道を確認したり、その軌道を飛行している探査機からの眺めを再現できる
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歴史的な火星の観測記録を閲覧できる「Historical Maps」レイヤー
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関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.google.com/intl/en/press/annc/20090313_mars3d.html
Google LatLong公式ブログの該当記事(英文)
http://google-latlong.blogspot.com/2009/03/live-from-mars.html
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/03/16 12:24
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