対応済みや、終了ファイルなどが分かるようまとめてリネームできる「NullAffix」


こんなところが便利!

 ドラッグ&ドロップするだけで、ファイルやフォルダの前後に任意の文字列を追加できる。元に戻したくなったら、再度ドラッグ&ドロップするだけ。文字列を工夫すれば、ファイルのステータスがひとめでわかるので、進捗管理やバージョン管理にも活用できる。


■NullAffix
  著作権:Null氏
  動作OS:Windows Vista/XP
  http://nullware.info/



リネームも復元もドラッグ&ドロップするだけ

 大量のファイルを管理していると、大事なものと、それほどでもないものの区別がつけにくくなってくる。うまくフォルダに分類しているつもりでも、分類が細かくなるにつれてわかりにくくなる。これがスタッフ間で共有ともなると大変だろう。そんなとき、ファイルやフォルダ名に、誰が見ても状況が分かるような文字列を追加できるのが、今回ご紹介する「NullAffix」である。

「NullAffix」

 「NullAffix」は、複数のファイルやフォルダをまとめてリネームできるツールなのだが、一般的なリネームツールと違うのは、任意のファイル名にリネームしながら、自動的に連番を付与するといったものでなく、すでにある名称はそのままで、前または後ろに“印”となるような文字列を追加できる点だ。

 たとえば、絶対対応して欲しいファイルに対して、ファイル名の前に「要対応:」とつけて「要対応:ファイル名」とし、目立つようにする。または、差し替え後の古いファイル群に対して、すぐ【古】とつけておき、混在を防ぐ。修正対応済みのファイルやフォルダには【済】とつけておくといった使い方ができるのだ。特殊記号を使った、年、月、日、時、分、秒の付加も可能なので、タイムスタンプ代わりにもできる。

 あらかじめ追加したい文字列と位置を指定したら、あとはファイルやフォルダをまとめて、「NullAffix」のアイコン、または起動後のウィンドウにドラッグ&ドロップするだけだ。元に戻したいときは、再びドラッグ&ドロップすればよい。ただし、「追加する文字」がリネーム時と異なる場合は、新たにリネームされてしまうので注意しよう。

 「NullAffix」はコマンドラインからも利用でき、追加する文字単位に、複数ショートカットを作成しておけば、さまざまなタイプの文字にすばやく対応できるようになる。

「追加する文字」欄の[>]をクリックすると、特殊記号も指定できる追加した文字の履歴保持数の調整が可能
履歴を使うとリネームがさらに楽になる対応が済んださまざまタイプのファイルと、フォルダを一括でリネームできる
ファイルとフォルダをまとめてドラッグ&ドロップするリネームされた例。この状態で再度ドラッグ&ドロップすると元に戻る

 


関連情報

2011/6/15 06:00


すずまり
プログラマからISPの営業企画、ウェブデザイナーを経て、現在はIT系から家電関連まで、 全身を駆使してレポートする雑食性のフリーライターに。カメラを中心にガジェットを好む。趣味は写真と料理。
主な著書に「Facebook仕事便利帳」「iPhone 4 仕事便利帳」(ソフトバンククリエイティブ)など。ど。