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【使いこなし編】第256回
iPhoneのLivePhotosもそのまま保存、「写真バックアップ」の結果を確認してみる
2025年9月25日 06:00
スマートフォンに直接外部ストレージを接続してバックアップする方法を実践しているところだ。ここまでで、スマホのバックアップは容量の少ない各種データをクラウドサービスを使い、容量を大きくとってしまう写真と動画のデータはクラウドを使わないように設定し、写真と動画に関してはスマホに接続するバックアップを実行する。
前回、このバックアップを無償で使えるバッファロー製「写真バックアップ」アプリを使い、iPhoneに外付けSSDを接続してバックアップした。今回は、バックアップしたデータを見て、どのように扱われているのかチェックしてみよう。
再バックアップは接続するだけ&増加分だけ
実践している「写真バックアップ」アプリでは、一度バックアップしたことのあるiPhoneと外付けSSDの組み合わせであれば、アプリを起動してUSB Type-CポートにSSDを再接続すると、再度のバックアップは自動的に行われる。その時、新たに撮影した写真と動画のみが追記される。ドライブはアクセス状態(LEDの点滅)でなければ、抜き差しのタイミングはいつでも構わない。
LivePhotosやバースト写真もそのままバックアップされる
「写真バックアップ」アプリのバックアップ完了画面から[閲覧]をタップして進めると、バックアップした写真と動画のサムネイル表示になる。ここではLivePhotosと動画も判別できる。
動きのある写真であるLivePhotosは、バックアップ方法によっては静止画と短い動画ファイル(あるいはアニメーションGIFファイル)に変換されたりすることもあるが、そのままの状態バックアップできる。これは、「写真バックアップ」アプリの優秀なところだ。LivePhotosのサムネイルをタップして写真単体表示にした状態でタップし続けている間、動きが再生される。動画は、単体表示にすると再生が始まる。
iPhone本体から写真や動画を削除した後に、本体に書き戻したい場合には、この[閲覧]からサムネイルを選択して書き戻すといい。iPhoneを機種変更した場合も同様だ。
バックアップした写真と動画をすべて本体に戻したい場合には、[復元]から行うことになる。この[復元]作業を実行しても、iPhone本体に保存されている写真や動画が削除されることはなく、すでにバックアップされている写真と動画と同じものが上書きされることはない。
バースト(高速連写)写真に関しては[閲覧]の画面上では区別されないが、ちゃんとバースト写真としてバックアップされていて、iPhoneに書き戻すと再度バースト写真として利用できるようになる。注意点として、バースト写真をiPhoneから削除すると[最近削除した項目]というゴミ箱相当の部分機能に入るのだが、ここにバースト写真が残っている状態で書き戻すと、書き戻した写真も[最近削除した項目]に入ってしまう。いったん[最近削除した項目]から削除してから書き戻すと、問題なく時系列に表示されるようになる。
家族の分など、複数のiPhoneやiPadをバックアップすることも可能だ。個々の端末に「写真バックアップ」アプリをインストールして、これまで実践した手順で同じようにバックアップすればいいだけだ。
その際にバックアップの区別をつけるため、バックアップ名をわかりやすい名前に変更しておくといいだろう。なお、10台まで別のドライブをバックアップ先に指定することもできるので、余裕があれば複数のバックアップを作っておくと安心だ。
今回の教訓(ポイント)
「写真バックアップ」アプリはLivePhotosもバックアップもできる
複数デバイスのバックアップも可能