テレワークグッズ・ミニレビュー

番外編 現役大学生のデジタル事情11

iPhoneのバックアップコストを抑えたい!! アイ・オー・データのスティックSSDで人生初の手動バックアップに挑戦

スマホで撮った写真が、iCloudの容量を食っています

サブスク系ストレージ、便利だけどやや高いですよね

 私が大学のオンライン授業のためにiPadを使い始めてから4年、さらにiPhoneやMacを使い始めて3年が経とうとしています。特にAppleのファンというわけでもないのにApple製品で統一した環境を使っているため、これまでデータのバックアップといえば「iCloud」が自動でやってくれるのが当たり前になっていました。

 始めは5GBの無料の範囲内で使っていましたが、当然扱うデータの容量は増えていくので、サブスクリプション「iCloud+」を契約するようになりました。はじめは最小の50GB(月額130円)で、2年ほど前からは、データが増えたため、200GB(月額200円)を契約しています。

 200GBに増量したあたりから、iCloudの毎月の支払いについて何とかしないといけない、と思うようになりました。毎月400円の支払いは、1年間なら4800円。しかも、今の使い方を続けていたらiCloudに預けるデータの容量が減ることはなく、プランを増量し続ける必要があります。200GBの次のプランは、いきなり2TB(月額1300円)。1年間だと1万5600円かかることになります。

 また、仮にデータの容量が増えなくても、値上げが行われる可能性もあります。そう考えると、サブスクのストレージだけに頼るのではなく、別のバックアップ方法も併用してコストを抑えるようにした方がいいのでは、と感じてしまいます。

「NAS」「外付けHDD」は、ちょっと大げさな見た目で躊躇していました

 「そろそろiCloudについて見直してみたい」と、INTERNET Watch編集部で相談したところ、「バックアップといえばNAS」「PC経由で外付けHDDに保存したら?」といったアドバイスをいただきましたが、あまり気が進みませんでした。

 私が聞きかじった知識の中で「ハードディスクは寿命がある」という話が強く印象に残っていて、何となく、物理メディアへバックアップすることに不安感があったのです。寿命といっても普通に使っていれば2、3年で必ず壊れるというわけではないし……と説明されても、「何となく不安」というイメージは、なかなか払拭できません。

 何もしなくてもバックアップしてくれるiCloudと比べれば当然ですが、自分で導入や設定を行ったり、バックアップの操作をしたり、ということのハードルが高く感じられることへの躊躇もありました。こうしたところは、iCloudなら月々の料金を支払うことで完全に「お任せ」にでき、考える必要がなかった部分です。あらためて自分で管理するとなると、なかなか難しいものです。

 それに、例えばNASを導入して、自室に置くとなると、オフィスにあるようなゴツゴツとしたものが24時間私の部屋で駆動しているのは、ちょっとイメージできない、ということもありました。

今の自分にちょうど良い、「スティックSSD」を見つけました

 このように、バックアップを何とかしたいけれど、NASや外付けHDDもハードルが高く感じられて……と思いながらiCloudを使い続けていたところ、コンパクトで大容量、しかも簡単に使えそうな「スティックSSD」の存在を知りました。

 一回り大きなUSBメモリといった感じの製品で、1TBクラスと、バックアップ用途にも十分な容量の製品があります。そして、最近は、iPhone/iPadがUSB Type-Cに対応したことに伴って、スティックSSDもUSB Type-C対応製品が増えてきています。

 できたら、iPhoneで撮った写真をPCレスでiPadやiPhoneから直接バックアップできた方が楽だろうなと思っていました。USB Type-C対応のスティックSSDなら、そんなわがままも叶えてくれそうです。

アイ・オー・データ機器の「SSPE-USC」シリーズ

 今回注目したのは、アイ・オー・データ機器の「SSPE-USC」シリーズです。大きな特徴としては、USB Type-A/C両用のコネクタを備え、USB Type-AのみのPCにも、MacやiPad、iPhone(それぞれUSB Type-Cモデル。iPhoneは15シリーズ)でも直接装着できます。容量は、500GB/1TB/2TBをラインアップしています。

 (インターンの作業用のWindows PCを含めて)複数のデバイスを使っている私からすると、Type-A/C両用というのは、変換ケーブルなどを買わなくても問題ない、ということなので非常にありがたいです。

 今回は、アイ・オー・データ機器から500GBの「SSPE-USC500」を貸していただいたので、操作感を試しながら、現在iCloudのストレージを圧迫している100GBほどの写真をまるごと保存してみることにしました。

接続機器に合わせ、中央の突起をスライドさせコネクタを出します

PCを挟まないだけで、バックアップがこんなにも楽だなんて……

 実際に、写真のスティックSSDへの保存を試してみます。私のiPhoneはLightning接続ですが、iPadは少し前にUSB Type-C接続のモデルに買い替えていたので、今回はiPadから写真を移行していきます。

 写真を撮るのはiPhoneですが、先述したように、私はiCloudに写真を全部バックアップしているので、iPadからも同じ写真にアクセスが可能です。クラウドの便利さを感じつつ、古い写真から移行していきます。

 iPadの「ファイル」アプリを起動し、USBポートにスティックSSDを接続すると「SSPE-USC」と表示されます。まずはこの中に、スマートフォン写真をまとめるフォルダ「スマホカメラ」を作成しました。

iPadに装着したところ
「ファイル」アプリを起動させ、SSDを挿すと、認識してくれました

 次に、「写真」アプリを起動して、バックアップしたい写真を選択し、共有機能で、先ほどスティックSSD内で作成した「スマホカメラ」フォルダに転送すれば、バックアップは完了となります。

移行したい画像を選択します
次に、「"ファイル"に保存」を選択します
保存先のフォルダを選択し、右上の「保存」を押すことで、完了です

 操作はとても簡単で、ハードルの高さは全くありませんでした。iPadの場合、共有機能を使わず、「ファイル」アプリと「写真」アプリの2画面を並べて、選択した写真をドラッグすることで保存することもできます。

 ただし、今回は全ての写真をバックアップするのでなく、選んでバックアップしようとしたため、写真を選択する作業に、かなり時間を要しました。また、一気に何百枚も転送すると、それなりに時間がかかるため、ある程度の枚数のたびに転送する、というスタイルで進めていきました。

 どのくらい時間がかかったかというと、100枚を選択した際には、iCloudからダウンロードするまで30秒ほど(自宅のネットワーク環境により大きく変わると思いますが)、その後SSDに保存するまで10秒ほどで、計40秒ほどでした。手動でこれくらい大きなデータを転送することがほとんどないので、新鮮です。

「ファイル」アプリと「写真」アプリを2画面並べて、写真をまとめて選択し、ドラッグで入れることもできます。見た目にも分かりやすい、直感的な方法です

 念のため、ほかのPCでもバックアップした写真を開けるか確認してみます。USB Type-A接続のWindows PCに接続してみると、転送していた写真を、JPEG形式の画像ファイルとして開くことができました。

Windows環境下でも無事に表示されました。ここではモザイクにしてしまいましたが、JPEG形式で表示されています

 一通り作業をしてみて、PCがなくてもデータ(主に写真)をバックアップできることは、バックアップに対する心理的なハードルを大幅に下げてくれると思いました。これまでiCloudしか使ってこなかった私でも、簡単に操作でき、しかもスティックSSDの容量が大きいため、その気になればiPadやiPhoneの中のデータを丸ごと転送できるのは、すごく便利なうえに心強くもあると感じます。

 「データのバックアップって、かなり面倒そう……」と思ってiCloudに頼ってばかりいたこれまでの自分に、教えてあげたいくらいです。

手軽に写真が撮れるからこそ、管理もマメにしなくては

 一連の作業をしていた中、一番手を焼いたのは、バックアップ自体(転送の操作)ではなく、「バックアップするか/しないか」の写真選びでした。

 もともとは、iCloudに保存していた写真を丸々バックアップしようとしていたのですが、いざ作業し始めると、残しておきたい思い出の写真のほかに、「一時的なメモ代わり」の写真も相当数あることに気づきました。

 例えば、アルバイト先の過去のシフト表を写真でメモしたものや、電車の乗り換え時刻をメモした路線検索画面のスクリーンショット、大学の授業でノート記述が追いつかなかったときの板書の写真など。スマートフォンを使用するようになってから、メモとして写真を撮ることが増えてましたが、整理するのが億劫なため、メモとしての役目を果たして不要になった写真も、ずっと放置していました。

 昨年1年間で撮った写真の総容量を見てみると30GBほどあり、その中で、メモなどのバックアップしなくて問題なさそうな写真が8GBほどを占めていました。これが3年分、24GBくらい溜まっていて、その分もiCloudの容量を占めていたと考えると、ちょっと恐ろしいです。

 こうしたことから、役目を果たした写真も保存するのは、今後のSSDの容量を圧迫しかねないだろうと思い、写真を選んで保存することにしたのです。写真選びで、かなり時間を要したため、今後は定期的に「写真」アプリを見直そうと、心に誓いました。

スティックSSDの「お得度」を計算してみました

 スティックSSDはバックアップが、非常に簡単で使いやすいことが実感できました。では、節約としてはどうなのでしょう? ちょっと計算してみました。

 SSPE-USC500の市場想定価格は1万2210円。2024年2月時点だとショップによっては実売価格5000円台からとなっているようですが、ここでは1万2000円として計算します。保証期間は3年間なので、仮に3年で買い替えるとすると、年間で4000円の計算となります。

 私が現在契約しているiCloud+の200GBのプランは月額400円、年額4800円かかるため、スティックSSDにデータをバックアップしながらiCloudを無料プランにしたら、年間で800円節約できる計算となります。実際には、実売価格がもっと安いことや、保証期間は過ぎますがもっと長い期間も使えるだろうことを考えると、もっと大幅な節約ができるでしょう。

 仮に、これからもiCloudだけにバックアップする場合、毎年20GBずつ写真が増えていくとすると、5年以内には200GBで足りなくなり、上位プラン(先述の通り、現在なら次のプランは2TB/月額1300円)の契約が必要になります。現在の月額400円から一気に3倍以上の料金になってしまってあわてる前に、ほかのバックアップの手段を考えられたのは、よかったと言えると思います。

 また、現在100GBあり毎年20GBずつ増える写真でSSPE-USC500の容量500GBを埋めるとしたら、20年ほどかかる計算になります。そう考えると、今買うなら500GBの容量があれば十分で、1TBなどの上位モデルを検討する必要はなさそうです。

ちなみに、周りにも写真の管理について聞いてみた

 今回、スマホで撮った写真の整理について考えるため、周りの人にもどのように写真を整理しているか聞いてみました。

 妹は、電車に乗っている間などの隙間時間に、小まめに写真を整理しているそうです。また、撮影した直後に写りの良くなかったものをその場で削除するなど、データを溜め込まない工夫をしているとか。

 貯まった写真は、3年ほど前までは容量無制限で利用できたGoogleフォトに保存していたそうなのですが、無料で保存できる容量が15GBまでに仕様変更があったときに、Googleアカウントを複数作って、写真を分散して避難させたそうです。それでも容量が増えて管理しきれなくなってしまったため、現在は諦めてiCloudに保存しているとか。

 友達から聞いたワザでは、LINEアルバムで共有したり、iPhoneユーザーなら「写真」アプリ内の「共有アルバム」機能を活用するといった話がありました。

 これは、iPhoneユーザー同士なら「写真」アプリ内で「共有アルバム」を作成し、写真を入れることで、お互いアルバムを見ることができるというものです。私は知りませんでしたが、「共有アルバム」に保存した写真の容量はiCloudの容量には含まれないそうで、これを利用して共有アルバムでiCloudの容量を節約するワザも存在するそうです。

「写真」アプリの左上の「+」から共有アルバムを作成することができます。共有相手を設定せず、実質1人用アルバムとして使っても問題ないそうです。1日あたりの共有できる枚数や最大の解像度に制限がありますが、極端に大量の写真を保存したり、画質にこだわったりするのでなければ、問題なさそうです

 妹や友人は、それぞれ工夫を凝らしてデータ管理をしているようです。「写真整理を隙間時間に」という習慣づけや「写真アプリで共有アルバムを作る」といったワザは勉強になりました。

INTERNET Watch編集部員やライター陣が、実際に使ってオススメできると思ったテレワークグッズをリレー形式で紹介していく「テレワークグッズ・ミニレビュー」。もし今テレワークに困りごとを抱えているなら、解決するグッズが見つかるかも!? バックナンバーもぜひお楽しみください。