イベントレポート

Interop Tokyo 2019

「WoT(Web of Things)」などを紹介していたW3Cブース

日本語サイトを「やさしい日本語」に変換するサービスや「CHIRIMEN」なども

 「Interop Tokyo 2019」では、ウェブ技術の標準化団体のW3C(World Wide Web Consortium)のブースも出展していた。W3C自身を含む関連企業・団体のコーナーに分かれ、それぞれの活動を紹介していた。

W3Cブース

「WoT」は勧告候補に、そして次世代WoTへ

 W3C自身のコーナーでは、「WoT(Web of Things)」の標準化について紹介していた。慶應義塾大学特任教授の芦村和幸氏の説明によると、IoTが会社別や分野別にサイロ化しているのを、ウェブ技術を元にして統一的に扱えるようにする技術だという。これにより、例えばメーカーを超えてエアコンや車などをコントロールできるようになる。

 W3Cでは2014年から取り組み、現在は勧告候補の段階まで進んだ。そこで今年は次世代WoTで何をすべきか議論する会議が行われたという。

W3Cのコーナー。WoTの標準化について紹介

FIDO認証の規格とサービス

 FIDO Allianceのコーナーでは、オンライン認証技術のFIDO2などを紹介していた。FIDOは、生体認証などを使って安全にオンライン認証する技術。最新版のFIDO2の中でウェブブラウザーとサービスとの間の部分を定めたウェブ認証(WebAuthn)は、2019年3月にW3Cで正式勧告となった。

FIDO Allianceのコーナー
FIDO認証対応デバイス

 FIDO Allianceのメンバーである株式会社ディー・ディー・エスのコーナーもあった。実際にFIDO認証を事業者が導入するための基盤や、導入の技術サポートなどを提供しているという。

株式会社ディー・ディー・エスのコーナー

ウェブサイトを「やさしい日本語」に変換するサービス

 アルファサード株式会社は、日本語の文章を、外国人や知的障害者などにも分かりやすい「やさしい日本語」に変換するサービス「伝えるウェブ」を紹介していた。ウェブサイトでボタンをクリックすると、そのページをまるごと「やさしい日本語」に変換してくれる。約2万5000語の言い換え辞書と機械学習(AI)を使っており、例えば和暦を西暦に変換するといったこともしてくれるという。

アルファサードの「伝えるウェブ」のコーナー
日本語を「やさしい日本語」に変換する

ウェブブラウザーからGPIOやI2Cを操作する「CHIRIMEN」

 KDDIのコーナーでは、ウェブブラウザーからハードウェアを制御する技術を開発するコミュニティ「CHIRIMEN」が出展していた。GPIOやI 2 Cにつながったセンサーやモーターなどを制御する、WebGPIOやWebI2Cという仕様を作り、実際に動かしている。

 ブースでは、Raspberry Piで実装した「CHIRIMEN for Raspberry Pi 3」をデモしていた。「ウェブからハードウェアを操作できるのは、ちゃんとした仕様にするにはセキュリティを考えなくてはならないが、まずはやってみて楽しんでいる」との話だった。

KDDIのコーナー内のCHIRIMENの展示
「CHIRIMEN for Raspberry Pi 3」のデモ