イベントレポート

Japan IT Week 春 2025

ASUSが国内未発売のCopilot+ミニPC、MINISFORUMはGeForce RTX 5060搭載のゲーミングミニ

Japan IT Weekで見かけた「ミニPC」まとめ

 近年、「ミニPC」が注目を浴びている中で、展示会イベント「Japan IT Week」春展においても多くのミニPCが展示されていた。ASUSとMINISFORUM(Shenzhen Meigao Electronic Equipment)の各ブースで展示されていたミニPCをまとめた。

ASUS、AMD/IntelのCPUをそれぞれ搭載した「Copilot+ PC」のミニPC

 ASUSブースでは、日本国内では未発売のミニPCを展示していた。

 「ASUS ExpertCenter PN54」は、CPUにAMD Ryzen AI 7 350/Ryzen AI 5 340を搭載したCopilot+ PCだ。電源ボタンに指紋認証も備えており、Windows Helloで使える。

 なお、展示機は2.5GbEの有線ポートを2つ備えていたが、実際にこうしたインターフェースがどうなるかは未定とのことだった。

「ASUS ExpertCenter PN54」
「ASUS ExpertCenter PN54」の背面のポート

 「ASUS NUC 14 Pro AI」は、CPUにIntel Core Ultra 200Vシリーズを搭載したCopilot+ PCだ。電源ボタンに指紋認証も備えてWindows Helloで使えるのも同じだ。

「ASUS NUC 14 Pro AI」

 そして、ASUS NUC 14 Pro AIの次世代モデルとなるのが「ASUS NUC 15 Pro AI」だ。CPUにIntel Core Ultra 200Hシリーズを搭載し、最大99TOPSの性能を持つという。Intel vProプラットフォームに対応するモデルも用意される。最大96GBのデュアルチャンネルDDR5-6400メモリ対応。

 筐体は、トールタイプとショートタイプの2種類がある。展示されていたトールタイプでは、拡張カードによってLANやUSB、シリアルなどのポートを追加可能。

 NUC 15 Pro AIは発表はされているが、未発売。発売時期も未定とのことだった。

「ASUS NUC 15 Pro AI」
トールタイプでは、LANやUSBのポートの下(写真では上)に拡張カードを追加できる

MINISFORUM、ミニワークステーションやゲーミングミニPC

 MINISFORUMブースに展示されていた「MINISFORUM AI X1 PRO」は、AMD Ryzen AI 9 HX370(最大80TOPS)を搭載。指紋認証を備え、Windows Helloに対応する。また、AC電源アダプターを内蔵する。

 なお、ブースには、AMD Ryzen 7 260を搭載した「MINISFORUM AI X1」も展示されていた。

「AI X1 PRO」
「AI X1 PRO」のスペック表
「AI X1」

 「G1/G1 Pro」は、ゲーミングミニPCだ。CPUにAMD Ryzen 9 8945HX/8940 HXを搭載。そしてGPUとして、G1 ProではNVIDIA GeForce RTX 5060、G1ではRTX 4060を搭載しているのが特徴だ。「開発中で、発売はおそらく8月前後」との説明だった。

「G1」と「G1 Pro」
背面のポート

 「NAB9」と「UM880」は、高コスパモデル。CPUは、NAB9ではIntel Core i9 12900Hを、UM880ではAMD Ryzen 7 8845HSを搭載する。また、UM880は外部GPUを接続するためのOCulinkポートも備えるため、例えばゲームをするときだけ外部GPUを接続するといったこともできる。

「NAB9」
「UM880」

 「MS-01」と「MS-A2」は、「ミニワークステーション」と位置付けられた製品だ。MS-01が既存製品であり、そのパワーアップ版のMS-A2は「5月の中旬ごろに公式サイトで発売される」との説明だった。

 MS-01はIntel Core i9-12900Hなどを搭載していたのに対し、MS-A2はRyzen 9 955HX/7945HXを搭載する。PCIe x16(PCIe 4.0 x8)スロットを備えており、GPUなどを取り付け可能。LAN接続にはRJ45(2.5Base-T)の2.5GbE×2と、SFP+の10GbE×2を搭載する。

「MS-A2」
背面のポート
「MS-01」