インタビュー
「Internet Week 2026」ってどんなイベント? 初めて参加する人でも大丈夫? そんな疑問にお答えする「Internet Week入門」
2026年11月2日 10:55
「名前は聞いたことがあるけれど、Internet Weekってどんなイベント?」「経験が浅くても参加していいの?」「プログラムが多くて、何を選べばいいか分からない」――そんな疑問を持つ方もいるのではないだろうか。
一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)が主催する「Internet Week」は、インターネットに関する幅広い話題を扱い、技術や最新動向を学び、議論と交流を深めるイベントだ。技術者やコミュニティの協力によって続いてきたこのイベントは、今年で30回目を迎える。各分野に携わっているメンバーによって構成されるプログラム委員会が企画し、ネットワークやセキュリティはもちろん、AIなどの新しい技術、制度や社会の動きまで取り上げる。
自分の専門を深めるだけでなく、普段は触れる機会の少ない分野にも出会い、視野を広げられるのが特徴だ。講演に加え、実際に手を動かすハンズオンや、講演者・参加者との対話を通じて学べる機会もあり、経験を積んだ技術者はもちろん、これから学びたい方や学生にも開かれている。
以下、この記事では、過去にInternet Weekのプログラム委員長も務めた輿石隆氏より、初めて参加する人に向けて、イベントの特徴と自分に合った楽しみ方について紹介していただいた。
技術を学び、話し合い、現場へ持ち帰るイベント
Internet Weekは、インターネットの構築・運用・開発・研究やサービスに関わる人々が集まり、基盤技術や最新動向を学び、議論と交流を深めるイベントです。1997年に始まり、技術者やコミュニティの協力によって続いてきました。講義形式のセミナーに加え、実際に手を動かすハンズオンなど、学び方もさまざまです。
企画に携わるプログラム委員会が大切にしているのは、公平であること、それぞれの分野の最新を伝えること、そして参加者が何か1つでも持ち帰れること。参加者の意見を広く受け止めながら、内容を考えています。
新しい知識だけでなく、仕事で試してみたい方法や、これまでとは違う見方を得ることも、参加する意味の1つです。自分の現場で役立つものを見つけるつもりで、プログラムを眺めてみてください。なお、学生の参加も大歓迎です。
初参加でも大丈夫。まずは興味のある1つから
初めての方や、経験の浅い方も参加できます。プログラム委員会では、初めてその話題に触れる方にも学びがあるよう、内容を準備しています。もちろん、前提知識があると理解しやすいセッションもあります。タイトルに加えて、各プログラムの概要や対象者を確認すると、自分に合うものを探しやすくなります。
今年は、学びの目的に応じた「ベーシック」「最新動向」「実践」という3つの分類と、話題の分野を示す「AI」「NW(ネットワーク)」「インターネットと社会」「セキュリティ」といった4つのカテゴリーが用意されています。「何を学びたいか」と「どんな話題に興味があるか」の2つから選べるのがポイントです。
例えば、ネットワークの仕事に関心があるなら「NW」から、AIが業務に与える影響を知りたいなら「AI」から。全ての分野を一度に理解しようとせず、まずは興味のある1つを入り口にしてみましょう。
3つの分類を、自分の目的に合わせて使おう
どのセッションにするか迷ったときは、3つの分類を目安にできます。プログラム委員会では、初めて踏み込む分野には「ベーシック」、すでに業務で関わっている分野には「最新動向」や「実践」を参考にすることを勧めています。
- 分類:ベーシック
こんな目的のときに:初めて学ぶ分野の基礎を知りたい。普段とは違う分野に入ってみたい。 - 分類:最新動向
こんな目的のときに:仕事に関わる技術や課題の変化を把握し、視野を広げたい。 - 分類:実践
こんな目的のときに:知識を現場でどう使うか、運用や課題解決につなげる方法を学びたい。
この分類は、選ぶ際の目安です。経験がある方が基礎を確認するために「ベーシック」を選んでも構いませんし、初心者でも対象者や前提知識を確認したうえで、関心のある「実践」に挑戦できます。
具体的な入り口としては、11月19日のオンラインセッション「O1 インターネットをつなぐ人・守る人 – AI時代、どんなことをしているの? どうしたらなれるの? –」があります。ネットワークやセキュリティの仕事、キャリアに関心のある方に向けたプログラムです。11月25日のリアル会場では「C5 データセンター入門(ラック内探検編)」も予定されています。データセンターの利用や構築・運用をこれから学ぶ方は、概要をチェックしてみてください。
1日だけでも、学びを持ち帰れる
「全日程は参加できない」という方も、無理なく予定を組んでください。プログラム委員会は、1つ1つのセッションで学びを持ち帰れるように準備しています。1日だけの参加でも、興味のある講演を選んで学ぶことができます。
オンラインで開催する「オンラインWeek」は11月19日・20日・23日の3日間、リアル会場で開催する「カンファレンスWeek」は11月25日・26日・27日の3日間です。タイムテーブルで気になるセッションを見つけたら、日時と開催形式を確認しましょう。カンファレンスWeekの同時配信はありませんので、参加したいセッションの開催形式をよく確かめてください(※講演者の了承が得られたセッションについては、イベント終了後、参加登録者向けにオンデマンド配信あり)。
初参加の方には「初参加お試しワンセッション参加」という割引も用意されています。4950円で、オンラインWeekの全セッションと、カンファレンスWeekの1セッションに参加できます(ハンズオンには別途オプション料金が必要で、懇親会には申し込めません)。利用には、事前の問い合わせと登録用コードの取得が必要です。30歳以下の学生は基本料金が無料となる制度もあります。条件や手続きは、公式サイトの「参加料金について」をご確認ください。
全部を理解できなくても、「気になったこと」を残そう
聞き慣れない用語が出てきたら、その場で全てを理解しようと焦る必要はありません。プログラム委員会が勧めるコツは、講演の冒頭と終わりに注目することです。最初に示される話の目的や、最後のまとめを手掛かりにすると、自分が知りたかったことと結び付けやすくなります。
タイトルを見て、自分の疑問に近いことを扱うセッションを選ぶのも1つの方法です。「これをもう少し調べたい」「この方法を試したい」と思えたことを1つメモしておくと、参加後の学びにもつなげられます。
気になったことは、講演者に質問してみよう
Internet Weekでは、直接の対話も大切にしています。プログラム委員会から初参加の方へのお勧めは、気になったことを講演者に質問してみること。日頃の疑問や、講演を聞いて分からなかった点も、対話の入り口になります。
例えば、「この考え方を自分の業務に当てはめると、何から始めるとよいでしょうか」「この分野を学ぶために、最初に確認しておくことはありますか」。自分の立場や知りたいことを添えると、質問を具体的にしやすくなります。
まずは、興味のある1つから。新しく知ったこと、試したいこと、誰かと話して考えが深まったこと。その何か1つを、Internet Weekから持ち帰っていただければうれしく思います。初めての皆さんのご参加をお待ちしています。
「Internet Week」は、一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)が主催する、インターネットの技術や最新動向を語るイベント。30回記念となる今年は「AI時代を生き抜く術を学べ」をテーマに開催される。
会期前半の11月19日・20日・23日が「オンラインWeek」としてオンライン開催、後半の11月25日・26日・27日が「カンファレンスWeek」としてKFC Hall & Rooms(東京都墨田区横網1-6-1)でのリアル会場開催となる。基本料金1万6500円で、ハンズオンプログラム(1プログラムあたりオプション料金3300円)と懇親会(参加費5500円)を除く全てのセッションに参加可能。同イベントの公式サイトで参加申し込みを受け付けている。
なお、30歳以下の学生は基本料金が無料。また、初めてInternet Weekに参加する人を対象に、オンラインWeekの全セッションとカンファレンスWeekの1つのセッションに参加できるお試し料金(4950円)も設定されている。
INTERNET Watchでこれまで掲載したInternet Week関連記事のバックナンバー(2009年以降)は、下記ページにまとめている。



