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人工知能で列車の遅延時間を予測、ジョルダン「乗換案内」アプリに新機能、関東138路線を対象に実証実験

 ジョルダン株式会社は、人工知能の機械学習技術を活用した「列車遅延予測機能」の実証実験を7月19日から9月末日まで実施すると発表した。同社が提供する経路検索サービス「乗換案内」のAndroid版アプリに「遅延予測」を表示する新機能を追加。鉄道で事故・災害が発生して列車遅延が発生した際に、その路線の再開を待つか、振替輸送など別路線に迂回するか、ユーザーが判断するのを支援するための情報として提供し、その有効性を検証する。実証実験での対象路線は、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県を通る路線のうち一部を除く138路線。

 乗換案内アプリの経路検索結果画面に、その路線に遅延発生の可能性がある場合にボタンを提示。これをタップすることで、その区間の遅延予測時間が表示され、通常の所要時間との差が分かる。また、今後、遅延がさらに拡大するのか、収まっていくのかといった可能性も示される。

 ユーザーから「ジョルダンライブ!」に寄せられた鉄道運行に関する過去の投稿情報および株式会社レスキューナウが提供する鉄道運行情報などを、富士通株式会社の機械学習技術「Zinrai」によって学習させ、現在の投稿情報と運行情報から刻々と変化する遅延時間を予測。富士通の人工知能技術を適用したエンジンを用いたクラウドサービス「FUJITSU Intelligent Society Solution SPATIOWL」から予測情報を提供する仕組み。