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Facebook、企業向けSNS「Workplace」正式版をリリース

 Facebookは10日、ベータ版を提供していた企業向けSNS「Facebook at Work」を改称し、「Workplace」として正式にリリースした。

 Workplaceは、課金アカウントのみで利用できる企業向けのFacebookのサービス。料金は、1人あたりの月額制。アクティブユーザー1000人までは1人あたり月額3ドル、9999人までは1人あたり月額2ドル、1万人以上は1人あたり月額1ドルで、非営利団体と教育機関は無料。

 通常のFacebookと同様に、ニュースフィード、メッセンジャー、グループ、ビデオ・音声通話といった機能をウェブブラウザーから利用可能。Android/iOS向けに専用の「Workplace」アプリやメッセンジャーアプリである「Work Chat」も提供されており、社内チームやソーシャルイベントといったさまざまなグループを作成して、文書や写真を共有したり、グループチャットを利用できる。

 2015年1月よりベータ版として提供されていたFacebook at Workは、これまでに1000以上の組織で利用され、10万グループが作成されているという。

 ただし、個人向けに提供される通常のFacebookとは連携せず、投稿した情報は同じ企業のユーザーしか閲覧ができないWorkplace独自の限定されたSNSとなっている。企業間をまたがるグループが作成できる「Multi-Company Groups」が数週間以内に提供される予定。

 Workplace独自の機能として、管理者向けにユーザーの利用動向などを確認できるダッシュボード機能が提供される。また、シングルサインオン機能などが利用でき、Googleの「G Suite」やMicrosoftの「Azure Active Directory」をはじめとしたIDサービスとの連携にも対応する。