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「Opera Neon」リリース、未来を示す“コンセプトブラウザー”

 Opera Softwareは12日、“コンセプトブラウザー”と銘打たれた新しいウェブブラウザー「Opera Neon」をリリースした。WindowsとMacに対応する。

 起動すると、デスクトップの壁紙が背景に設定されたウィンドウの上に、Google検索窓とFacebook、YouTube、SoundCloudなどへの円形のリンクアイコンが配置された画面が表示される。

 新しいタブを追加すると、画面左側に円形のアイコンが追加されていく。アイコンには、ウェブサイトのファビコンとタイトルが表示される。タブが表示しきれないときは、上下にスクロールできるようになっている。また、タブアイコンをドラッグすると、画面の左または右に配置し、画面を分割して2枚のウェブページを並べて表示できる。

 画面左側のサイドバーには、新規ウィンドウ、音楽・動画再生、画面キャプチャー、ギャラリー、ダウンロードの各ボタンがあり、画面左下には設定メニューの表示ボタンが配置されている。

 例えば、YouTubeで動画を再生し、タブを切り替えた後に音楽・動画再生ボタンを選んで、ビデオの再生画面をポップアウトしながら再生を継続できる。また、画面キャプチャーでは、表示領域をスクロールしながらキャプチャーの範囲を選択できる。ギャラリーでは、キャプチャーした画面の一覧を表示可能。

 各タブ画面上部のタイトルバーには、左から更新ボタン、URL、ウェブページのタイトルが表示され、戻るボタンや進むボタンは利用可能な場合に更新ボタンの左側に表示される。タイトルバーをクリックすれば、URLの入力が可能になる。

 履歴などを残さずにウェブブラウジングが行える「incognito(匿名)」モードや、ページのソースなどの確認に便利な「Developer tools」も備える。

 Opera Neonには、Operaブラウザーと同様にChroniumをベースにしたBlinkエンジンが用いられているが、設定メニューなどは日本語化されておらず、設定項目そのものも少ない。

 なお、Operaでは、「Opera Neonはコンセプトブラウザーで、ブラウザーがどのようなものになるかというビジョンを示したもの。従来のOperaを置き換えるようには設計されていない」としている。ただし、2017年春の早い時期には、いくつかの新機能をPC用のOperaに実装するとしている。