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紀伊國屋書店、「Kinoppy」で研究者向け洋書電子書籍を販売開始

 株式会社紀伊國屋書店は1日、「紀伊國屋書店ウェブストア」で提供中の「Kinoppy」電子書籍サービスにおいて、研究者向けの洋書電子書籍を販売開始した。欧米の大手学術専門出版社の既刊・新刊タイトルを取り扱う。開始当初の出版社はElsevier、John Wiley、Taylor & Francis、Sage、Wolters Kluwer Health、Springer、Oxford University Press、Cambridge University Pressなどで、合計17万タイトル。その中には、Academic Press、Saunders、Routledge、Wiley-Blackwell、Lippincott William & Wilkinsなどの著名なインプリントも含まれるという。

 Kinoppyサービスで従来提供してきたコンテンツと同様に、Kinoppyアプリを使ってスマートフォンやタブレット、PCで閲覧可能。特にPC用の「Kinoppy for Windows Desktop」「Kinoppy for Mac OS」では、複数の書籍を同時に開いて参照できるため、研究・学習での利用に最適だという。また、コンテンツ本文でのキーワード検索、テキストへのマーキングやコメントの追加、最大5台の端末間での閲覧同期など、Kinoppyサービスで提供する機能は洋書電子書籍においても同様に利用できるとしている。

 紀伊國屋書店ウェブストアで販売する電子書籍は、国内の出版社については文芸、コミック、ビジネス、新書、実用書を中心に広範なジャンルを取り扱っている。一方、洋書の電子書籍についてはこれまで、海外の出版社やサービス事業者が大学・研究機関・図書館などの法人向けに提供している各種電子書籍サービスの代理店として販売を行なってきたという。