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ASAHIネット、IPv6ネイティブ接続サービス無料提供

 株式会社朝日ネットは5日、同社が運営するISP「ASAHIネット」の会員向けに、ネイティブ方式のIPv6接続(IPv6 IPoE)サービスを無料で提供すると発表した。同社ではIPv6接続を基本サービスと位置付け、NTT東西の光回線を使用している会員を対象に、追加料金なしで提供する。

 朝日ネットが自らVNE(Virtual Network Enabler)事業者となって提供するもの。ISP事業者が単独でVNE事業を開始するのは初めてだという。

 VNEとは、NTT東西のフレッツ光の加入者が利用できるIPv6 IPoEサービスをローミング提供する事業者のこと。以前はBBIX株式会社、日本ネットワークイネイブラー株式会社、インターネットマルチフィード株式会社の3社に限られており、ISP各社はいずれかのVNE事業者のサービスを利用して、自社ISP会員向けにIPv6 IPoEサービスを提供するかたちだった。

 その後、VNE事業者枠が16社に拡大され、朝日ネットは2016年5月、4社目のVNEとして同事業へ参入することを発表。同社では、現在のIPv4接続サービスと同様、IPv6接続サービスも自社で運営していくことを選択し、準備を進めてきたという。今回、必要な設備投資とNTT東日本との接続試験が完了したことを受け、サービス開始を発表した。なお、NTT西日本との接続試験は近日中に完了する予定だとしている。