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処分に困る名刺を奉納できる「名刺納め祭」が神田明神で開催中、12月15日まで

 処分に困る名刺を奉納できる「名刺納め祭」が神田明神(東京都千代田区)にて12月13日~15日に開催されている。イベントを企画するのは名刺管理アプリ「Eight」を手掛けるSansan株式会社。

 会場となる神田明神は、縁結びの神様である「だいこく様」や商売繁盛の神様である「えびす様」が祀られており、イベント初日の12月13日は正月支度を始める「正月事始めの日」にあたる。

 会場にはEightの専用スキャナーが設置されており、持参した名刺を奉納する前にその場でアプリに取り込むことが可能だ。受付で廃棄委託同意書にサインした後は専用の「護縁箱」に名刺を奉納できる。事前の申し込み不要で参加できるが、名刺スキャンアプリ「Eight scan」を端末にインストールする必要がある。

境内左手の受付付近に名刺スキャナーと、名刺を奉納する「護縁箱」が設置されている
護縁箱
名刺スキャナー
廃棄委託同意書にサインしてから名刺を納める

 14・15日の奉納受付時間は9~16時。神田明神の神職による祈祷も1日1度行われる。時間は12時30分~13時。事前にウェブフォームから申し込む必要があるが、登録したユーザーにはEightの有料機能が使えるプレミアムクーポンが進呈される。

社殿内で参拝者の祈祷を実施
祈祷後は神酒が配られ、神札やお守り、神供が授与される

9割がもらった名刺を捨てられず、「相手に失礼だと感じるから」

 Sansanが行った調査によると、ビジネスパーソンは1人あたり1年で平均1383枚の名刺をもらっているものの、全体の約92%が名刺を捨てられないと回答。その理由として、「今後のビジネスに役に立つかもしれないから」(40%)、「相手に失礼だと感じるから」(38%)などが上位に挙がっている(詳細は12月1日付関連記事『みんな名刺を捨てられずに困ってる? 神田明神で「名刺納め祭」12月13~15日開催』参照)。

 名刺納め祭は、そのような悩みを抱える人に向けて、名刺を処分する機会を提供する目的で開催に至ったそうだ。今回で2度目の開催となり、前回は築地本願寺(東京都中央区)にて2015年12月に実施した。今年、神田明神を選んだのは、「商売繁盛や縁結びのご利益があるとして有名な神社と、“ビジネスの出会いを未来に繋げたい”というミッションを掲げるSansanと親和性があったため」だとSansanの長倉紀子氏(ブランドコミュニケーション部広報担当)は語る。来年以降のイベント予定は未定だが、名刺納め祭が年末の風物詩になることに期待するとしている。

Sansan株式会社の田邊泰氏(ブランドコミュニケーション部)。「出会いの証である名刺を奉納し、新しい出会いやビジネスへの弾みとなるように企画した。晴れやかな気持ちで新しい1年を迎えていただければ」と参拝者へあいさつを述べた