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「Outlook 2016」から総務省へ迷惑メールをワンクリック通報、専用プラグイン提供開始

 迷惑メールを総務省の情報提供窓口へ通報できるOutlook 2016専用の無料プラグイン「SpamsenderOL2016」(32ビット版)、「SpamsenderOL2016_64」(64ビット版)が、3月23日に同省のウェブサイトで配布開始された。対応OSはWindows 10。

プラグインソフトをダウンロードすることで、メールクライアントソフトに「情報提供」ボタンが追加される

 迷惑メール情報提供用プラグインソフトは、PCのメールクライアントにインストールして使用するもの。1通あたり1MB以下の容量であれば、一度の操作で最大50通まで送信することが可能で、対象メールの形式にかかわらず、選択したメッセージのヘッダー・件名・本文(添付ファイル含む)などの情報をeml形式添付ファイルとして送信する。情報提供済みのメールを専用フォルダーへ移動する機能も装備。これまで、Outlook 2013/2010/2007、Windows Live Mail 2012/2011/2009を対象に提供された。

 通報した迷惑メールの情報は、迷惑メール相談センターで情報収集・分析され、法違反者の調査・実態把握に利用される。また、総務大臣および消費者庁長官による特定電子メール法違反送信者への措置等に活用されるとしている。

 なお、Outlook 2010(64ビット版)およびOutlook 2013(32ビット/64ビット版)専用のプラグインで、Windows10に対応した最新版(バージョン1.13)も同日に公開された。それ以前のバージョンを利用している場合は一度アンインストールしたあとに、バージョンアップを適用するよう注意を促している。

配布中のプラグイン一覧

 総務省では、「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(平成14年法律第26号)」に違反していると思われるメール、例えば、1)送信に同意した覚えのない広告宣伝メール、2)表示義務違反メール、3)送信者情報(電子メールアドレス、IPアドレス、ドメイン名など)を偽装したメールを受信した一般ユーザーからの情報提供を受け付けている。こうした情報提供を簡便にするため、2011年4月より専用のプラグインソフトの提供を開始した。