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「Movable Type 7」提供開始

 シックス・アパート株式会社は16日、CMSプラットフォームの最新バージョン「Movable Type 7」の提供を開始した。価格(税別)は、1サーバーで、ユーザー数無制限、1年間のメンテナンスが付属するソフトウェアライセンスが9万円。Movable Type 6ユーザーがバージョンアップ可能となる「Movable Type年間メンテナンス」が3万円。

 Movable Typeは、個人から数万ページに及ぶ大規模サイトまで幅広く利用され、国内だけでも5万サイト以上に導入されているCMSプラットフォーム。

 ソフトウェアライセンスに、記事の公開や承認の処理といったワークフロー機能を追加するプラグイン「CheckRelease for Movable Type」をセットにした「Movable Type ワークフローパック」が(3万円)、テクニカルサポートと最新バージョンの提供が含まれる「Movable Type クラウド版」(月額5000円)、Amazon Web Services(AWS) EC2向けの「Movable Type for AWS」(時間当たり0.07ドル、年額499ドル)なども提供される(価格はいずれも税別)。

 なお、現行の現行「 Movable Type 6 クラウド版」の提供も、今後4年間継続される。

シンプルですっきりとしたデザインに刷新されたMovable Type 7のダッシュボード

 最新バージョンのMovable Type 7では、従来の記事・ページ形式に加えて追加されたコンテンツ投稿の仕組みである新機能「コンテンツタイプ」が利用できる。コンテンツの書き手にとって分かりやすい編集画面を作成したり、誰がコンテンツを入力しても、出力結果を考慮して構造化されたデータの作成が可能となる。また、粒度の小さな情報をコンポーネント化してまとめ、管理することも可能。

コンテンツタイプの編集画面。「講師」のコンテンツタイプにフィールドを追加

 さらに、REST/JSON方式で Movable Typeにアクセスし、データの取得や更新ができる「Data API」により、必要な要素のみを呼び出して、PC/スマートフォン向けのウェブサイトやアプリで利用したり、ほかのプラットフォームとの連携などが容易に行える。

 また、新たに搭載した「ブロックエディタ」は、ブロック単位でコンテンツを構成、作成することで、デザイン要素がコンテンツに含まれないようにすることができ、使いやすさとコンテンツの可用性を両立できるとしている。

ブロックエディタの画面で要素を確認

 シックス・アパートでは、これらの新機能により、ウェブサイト管理の枠組みにとどまらず、コンテンツをさまざまな形態で受け手に届けるハブとなる「Content Hub Platform」に進化したとしている。