ニュース

QualcommとFacebook、60GHz帯の802.11ay/adを用いたワイヤレスインターネット接続提供で提携

 QualcommとFacebookは21日、都市部における60GHz帯のWi-Fiを用いたFWA(Fixed Wireless Access:固定無線アクセス)の提供において協業すると発表した。2019年中ごろにトライアルを実施する。

 Facebookでは、ミリ波のワイヤレスバックホールによるネットワークでブロードバンド接続をサポートする「Terragraph」技術を提供している。Qualcommではこれを、60GHz帯を利用したWi-Fi規格として策定予定の「IEEE 802.11ay」に準拠する予定の次世代チップセット「QCA6438」「QCA6428」に組み込む。

 Qualcommでは、この協業により、電波の密集した都市部の環境における干渉回避を目的としたさまざまな問題を解消する時間を短縮できる可能性があるとしている。

Terragraphのための専用アンテナ。200メートルから250メートル間隔で街中に設置される

 Qualcomm子会社であるAtherosバイスプレジデントのIrvind Ghai氏は、「TerragraphクラウドコントローラーとTDMAアーキテクチャーに、Qualcommの技術を組み合わせることで、10Gbpsでのネットワーク接続を低消費電力で実現できる」と述べている。