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POSレジデータと連携して監視カメラ映像をタイムライン化、店員の怪しい操作などワンクリックで確認可能
クラウド録画サービス「Safie」で連携API提供開始
2018年7月23日 15:45
セーフィー株式会社は23日、ネットワークカメラ映像のクラウド録画サービス「Safie」において、POSレジのジャーナルデータとAPI連携するオプションサービス「Safie POSジャーナル」の提供開始を発表した。飲食店や小売店での会計操作時など、特定の操作が行われた時点のレジ付近の映像をワンクリックで参照できる。例えば集計時に金額が合わない場合などに、釣銭の間違いや店員による不正などを効率よく発見できるとしている。
まずは株式会社ジャストプランニングが提供するPOSレジシステムのクラウドサービスと連携するが、セーフィーではあらゆるベンダーのPOSレジとの連携を視野に入れており、POSレジアプリの主要サービスとも連携予定だ。
Safie POSジャーナルを利用すると、Safieの録画映像ビューアー画面において、POSレジのジャーナルデータが動いたときの録画映像が、日時やレシート番号などとともに一覧表示され、見たい場面をクリックすると、その前後30秒間(合計1分間)の映像が再生される。「通常会計」「売上修正」「売上取消」などのジャーナルデータの種別ごと絞り込むことも可能だ。会計金額、預り金、釣銭などの詳細データもあわせて参照できる。
利用にあたっては、Safie対応カメラ本体の代金およびクラウド録画サービスの月額利用料のほかに、Safie POSジャーナルのオプション料金として、カメラ1台あたり、初期設定費2万円、月額利用料2000円がかかる。また、連携先のPOSレジシステム側の開発費も別途必要となる。
Safie対応カメラ本体は1台1万9800円~、クラウド録画サービスは映像の保管期間により月額1200円(7日間録画プラン)~月額7000円(360日間録画プラン)がある(価格はいずれも税別)。
なお、契約しているSafieの録画日数プランにかかわらず、Safie POSジャーナルによる連携録画映像は90日間保管される仕様となっている。
Safieの導入店舗611店・カメラ1955台についてセーフィーが行ったアンケート調査によると、カメラを設置している場所(複数回答)で最も多かったのは、レジの93.3%。以下、厨房の62.5%、フロアの60.0%、出入り口の20.0%、バックオフィスの13.3%だった。カメラの台数で見ると、フロアが1146台(58.6%)で最多。以下、レジの595台(30.4%)、バックオフィスの156台(8.0%)と続く。
このうちレジ回りについては、会計トラブルがあった際の接客の様子を確認するといった用途のほか、侵入者に対する防犯効果も期待できるが、今回の調査からは、店員などによる内部犯行対策にも大きなニーズがあることが分かったとセーフィーでは指摘する。
Safie POSジャーナルを利用することで、例えば返金操作があった際のレジ付近の様子を見ることで、本当に客に返金したのか、店員がレジの金銭を“内引き”したのか確認できるようになり、内部犯行の防止・抑止につながるとしている。
また、従来は現場まで行かなければ映像を見られなかったり、該当するタイミングの映像を参照するのに時間がかかったりするという課題があったが、Safie POSジャーナルならば、クラウド経由で迅速に映像を参照できるとしている。