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ネット上での“偽警告”に関する相談は446件、減少傾向続いた前四半期から再び増加に転じる
第2四半期IPAへの相談件数
2018年7月30日 17:40
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の「情報セキュリティ安心相談窓口」に寄せられた、ウイルスや不正アクセスに関する相談件数は2018年第2四半期で2342件だった。
ウイルスを検出したという偽警告で不安をあおり、電話をかけさせてサポート契約やソフトウェア購入に誘導する「ウイルス検出の偽警告」に関する相談は446件。前四半期(163件)まで減少傾向だったが、再び増加に転じる結果となった。
ワンクリック詐欺に関する相談は、PCとスマートフォンを合わせて162件だった。同相談のうち、スマートフォンに関する相談は56件。また、不正ログインに関する相談は85件。
ウイルスや不正プログラム、メールからの検出が依然として多い状況
このほか、不正アクセスに関する届出は13件で、そのうち被害が確認されたのは10件だった。届出の種別としては「なりすまし」が7件、「アクセス形跡」が3件、「侵入」が3件。被害があった届出のうち、原因が判明しているものは「ID・パスワード管理不備」が6件、「古いバージョン使用・パッチ未導入」が1件、「設定不備」が2件。
不正プログラムの検出数は34万8289個。内訳は「Downloader」が14万331件、「Fareit」が1万435件、「Dropper」が5434件、「Packed」が1266件、「Ursnif」が1070件、「Spyware」が648件、「Coinminer」が493件、「Redirect」が325件、「Bancos」が210件、「Backdoor」が177件。
ウイルスの検出数は1945個で、内訳は「W32/Bagle」が871件、「W32/Mydoom」が409件、「W32/Autorun」が252件、「W32/Netsky」が210件、「W32/Lovgate」が49件、「W32/SQLSlammer」が22件、「W97M/MacroLess」が17件、「W32/Mytob」が16件、「W32/Ramnit」が16件、「W97M/Thus」が15件。
ウイルスおよび不正プログラムの検出経路としては、メールが33万4732件、ダウンロードファイルが589件、ネットワークが579件、不明・その他が1万4334件。