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フェンリル、“机上の空論”に陥らないデザイン/開発のコンサルティング業務を提供開始、新規事業部「BX」設立

「BX」は、ビジネス(B)と未知数(X)を掛け合わせた造語。「未知なる仕事に、挑む」という決意を込めたという

 フェンリル株式会社は13日、デザイン経営/デジタル戦略領域のコンサルティングサービスなどを提供する新規事業部「BX」を設立したと発表した。同社がこれまで展開してきたスマートフォンアプリのデザイン/開発サービスにおける実績をベースに、企業経営やマーケティングの領域まで含めたコンサルティングサービスを提供するとしている。

 フェンリルは、日本でiPhoneが発売された2008年にスマートフォンアプリのデザイン/開発事業に参入。以降、10年間で400社/600本に上るアプリを手掛けてきたが、顧客からのニーズは開発だけにとどまらなくなっているという。というのも、前段階となる戦略立案やサービス設計などの業務はコンサルティング会社が手掛けることが一般的だが、必ずしも技術に精通しているとは限らず、実装が現実的ではない“机上の空論”になる場合も見受けられるためだ。また、アプリをリリースしたあとの運用やマーケティングについてもニーズが増えてきているという。

 そこでアプリ開発事業10周年の節目にフェンリルでは、従来からのデザイン/開発会社としての業務領域に加え、コンサルティング会社やマーケティング会社の業務領域までをワンストップで提供できるよう、コンサルティング、情報通信技術、クリエイティブの各分野に精通したプロフェッショナルを集めた新規事業部を設立した。

 新規事業部のBXの特長として、以下のような点を挙げている。

  1. デザイン/開発を念頭に置いたコンサルティングサービスの提供
  2. 新たなUX(ユーザーインターフェース)/UX(ユーザー体験)/CX(顧客体験)/EX(従業員体験)の創出、デザイン経営導入、デジタル変革推進等の支援
  3. コンサルティング、情報通信技術、クリエイティブという異なる専門性の融合
  4. プロフェッショナルパートナーとの協業によるシナジー創出
  5. 社会課題の解決に向けたソーシャルデザインの取り組み

 具体的なコンサルティングメニューとしては、戦略策定、ブランディング、コミュニケーション設計、クリエイティブ開発、スマートフォンアプリの開発・改善、自動化ツール導入支援などを掲げている。また、Repro株式会社、toBeマーケティング株式会社、エクスチュア株式会社などのパートナー企業とも協業し、MA(マーケティングオートメーション)、ソーシャルリスニング、統計解析、AI、RPAなどにも対応していく予定だ。2021年度に15億円の売上を目指す。